9番(木下章夫)
次には、都市景観ガイドプランは広域での検討をということについて質問してまいります。どうしたら魅力ある町並みができるのか。ちょうど午前中の御質問の中で、町道に付加価値をということで、溝口議員さんも文化的な視点を持ってというふうなお話もあったわけですけれども、ふと共通する項目も感じたわけですけれども、いろいろなテーマも、要するにこういったものをどういうふうに解決していったらいいのかという、スタートの段階の中でこのガイドプランをもう一度考えてみたいということで、質問させていただきます。
初めに、町長に、長泉町の都市景観に対して、どのような見解を持っておられるかお伺いいたします。
議長(上杉成司)
町長。
町長(遠藤日出夫)
お答えいたします。
都市景観は、都市の中に存在する山林、河川、道路、公園、建築物の施設等のさまざまの要素により形成される総合的な眺めと、人々がそこから受ける心象であろうかと思います。
当町における都市景観の代表的な要素としては、富士山の眺望、愛鷹山麓に広がる山林等の自然景観、市街地に存在する黄瀬川及び鮎壺の滝等々の自然景観、交通の要衝としての市街地景観が挙げられるわけでございます。
このような自然要素に地域性、歴史や文化といった要素を活用して、良好かつ個性ある都市景観を形成することは、まちづくりには重要であると考えております。
平成17年6月に施行された景観法によって、景観行政に対する期待、関心が高まりつつあり、景観形成は当町の重要なテーマであると認識しておりますので、御理解願います。
議長(上杉成司)
木下章夫議員。
9番(木下章夫)
景観は、当町にとって非常に重要なテーマであると、先ほどの富士山、あるいは愛鷹山麓、いろいろ出てきたわけでございますけれども、まさに先ほど指摘されておられました水と緑、こういったものが色濃く御答弁の中にも出てきているように感じます。
そういった景観が本当に現実となっていくことを願うわけでございますけれども、そういったまちづくりの、あるいは景観形成に対する原点というふうに言っても過言ではないのかと思うわけですけれども、平成6年に長泉町都市景観形成ガイドプラン、これが策定しておられます。これについて、この目的と、その内容についてお伺いします。
また、このガイドプランは、町の都市計画を進める際にどのように生かされているか、また、こういったものが行政の中でどんな位置づけになっているのか、このこともあわせてお伺いいたします。
議長(上杉成司)
都市環境部長。
都市環境部長(高橋泰裕)
お答えをいたします。
長泉町景観形成ガイドプランは、都市景観形成を進める上での基本的な指針として、平成5年に作成されました。このガイドプランは法的な根拠はないものの、都市整備に反映されるとともに、全町的な景観づくりへと発展させるための活用を目的としております。
内容は、町が景観形成を進める上での指針、住民や企業がみずからまちづくりを行う際の基本的なルールを示しており、具体的には町内を5つのゾーンに分け、それぞれテーマ、方針、留意すべき事項、イメージを設定しております。
また、当時は土地区画整理事業という面的な整備も視野に入れていたという状況でございまして、三島駅北口周辺地区、下土狩駅周辺地区、第二東名インター周辺地区の3地区を優先的に景観形成を実施すべき地区というふうに書いてあるような状況です。
次に、ガイドプランの活用でございますけれども、平成10年度に策定しました都市計画マスタープラン及び平成12年度に策定しました総合計画に反映し、法的な位置づけがされました。都市計画を進める上での基本的な方針ということでしております。以上です。
議長(上杉成司)
木下章夫議員。
9番(木下章夫)
端的に言えば、このガイドプランは基本的な指針、そういったものがマスタープランなり、現実的な町を形づくっていく上で、かなり重要な位置づけの中にあるというふうな、法的なものはないというふうなことで、若干おっしゃっておったわけですけれども、そういう位置づけであろうと思うわけです。
このプラン形成においては、町民の多くの方があらゆる層から参加して、でき上がったプランであり、そういったものも押さえて、先ほど町長のお言葉の中に景観をというふうな、形成の中の答弁にも反映されているものではないのかと思うわけでありますけれども、まさにそのプランの中で意見として出てきたものの中には、富士山や黄瀬川、桃沢川といった大きな自然がキーワードになっておりました。
具体的には生活の中で富士山が見えるような都市づくり、豊かな水を感じさせる都市景観が必要だと、電信柱も地中化にできたらな、看板も制限した方がいいだろうと、多くの意見が出たわけであります。こういった具体的なガイドのプランの意見、こういったものが道路や現行の公共施設、あるいは民間施設の工事に対して影響力を持っているのか、お伺いさせていただきます。
議長(上杉成司)
都市環境部長。
都市環境部長(高橋泰裕)
お答えをいたします。
まず、主要なプロジェクトにつきましては、都市景観形成ガイドプランを反映した都市計画マスタープランをもとに推進しております。マスタープランでは良好な景観を形成するとともに重要とされており、長泉なめり駅や駅前広場や景観を重視したデザインとしました。
また、ファルマバレープロジェクトを推進する中で、がんセンターへのアクセス道路であります町道下長窪駿河平線も来訪者に良好なイメージを持っていただけるように、フラワーロード等の整備を行っておりまして、公共施設につきましては、影響力が大きかったというふうに考えております。
また、下土狩文教線の一部の区間におきまして、電柱及び電線の排除など、民間と一体となった施設整備も行っておりまして、民間の部分でまだまだ少ないんですが、民間施設につきましても、部分的ではありますが、影響力があったというふうに考えております。
議長(上杉成司)
木下章夫議員。
9番(木下章夫)
影響力を持っていますよと、どんと堂々と答えておりますので、その次の質問がちょっと予定したのと大分変わってきましたので、ただ、影響力を持っているんだということの中で、そういうものが進んでいるなということなんだろうと思うんですけれども、次に、4番と5番、これ質問を一緒にさせてお伺いさせていただきます。
そういう影響力の中で、民間レベルはちょっとというふうな言葉が中にあったわけですけれども、現実に私たちが生活している中で、ガイドプランの中でうたわれた理想とはちょっと遠いのかなというのを正直感じる部分があるものですから、ここからの質問だというふうに理解していただきたいわけですけれども、現実に新幹線の北口、これ三島の地先に高層ホテルの計画があるというふうに伺っているわけであります。
こういった計画につきましては、いずれも長泉町、この北口周辺ではなくて、町内全域にも波及してくるものというふうに思われるわけであります。
現在、町内では各地で都市計画道路、あるいはマンションなど、多くの開発工事が進められているわけであります。こうした動きに対して、何らかの秩序ある対応が期待されるというふうに考えているわけでありますけれども、この辺はいかがでしょうか。
また、その中で、長泉町の都市景観についてどのような配慮があるか、また指導が行われているのか、お伺いします。
また、長泉町には都市景観条例のような指導力の強いルールづくりが必要かとも考えているわけですけれども、この辺についてもお伺いさせていただきます。
議長(上杉成司)
都市環境部長。
都市環境部長(高橋泰裕)
お答えをいたします。
まず、都市計画道路下土狩文教線などは、地域の魅力を創出するために、景観に配慮した整備を行っております。
次に、民間によるマンション建設等につきましては、都市計画法による用途、建ぺい率、容積率などの法的な規制のほか、長泉町土地利用事業指導要綱を制定しておりまして、調和のとれた住みよいまちづくりを指導しております。
土地利用指導要綱における都市景観の指導としましては、公園や緑地の設置、健全な樹木の保全などの基準を定めております。行政指導という範囲の中で、居住環境の向上など、良好な景観の形成を事業者に理解を求めて協力をしていただいて進めているというような状況です。
なお、駿河平地区など、町内の3地区では、地区計画という都市計画を定めて、建築物の高さ、形態意匠、壁面の位置、生け垣の設置などのルールを設けて景観行政を進めております。
次に、都市景観条例の関係でございますが、景観法が施行されたことにより、都市景観に関する条例は、地方自治法に基づく自主条例から、景観法に基づく委任条例へ位置づけが変わり、その強制力も強化されています。
しかし、都市景観に関する条例は、良好な景観形成という目的を達成するためとはいえ、個人の所有する建築物等に制限を加えることになるため、住民の合意形成なしでは制定することはできません。条例を制定し、強制力を持つことも必要ではあると思いますが、景観法の定めにもあるように、行政、事業者及び住民が協働で良好な景観の形成という目的に向けて、努めていくことが重要であると思います。
そこで、現時点では条例を制定することは考えておりませんが、先ほど申しました地区計画などの活用をしまして、景観行政を進めてまいります。
Copyright(C) 1997 長泉町役場 議会事務局 E-mail:gikai@nagaizumi.org
Last Update 2007.6.25