議長(上杉成司)
溝口伊佐雄議員。
3番(溝口伊佐雄)
規定とか、法律とか、条例とかということについては確かに答弁のあったとおりだと思いますが、いろいろな形で、住民との日常的なコミュニケーションの中で、かなり解決できる問題があるかと思いますので、ぜひそういう面での御努力をこれからもお願いしたいと思います。
実は、この質問の中で、ここからが私の核心的な質問となります。ぜひ前向きな姿勢を期待しておりますので、よろしくお願いしたいと思いますが、町道を単なる通行、歩道手段として見るのではなく、道路の存在に新たな位置づけ、命を吹き込んだらどうかというように思います。
経済学的な表現をすれば付加価値をつけると、あるいは多機能性を持たせるといいますか、こういうことなんですが、ちまたにある一般的なもろもろの商品、あるいはサービスも、単なるできあがったものよりも、利便性だとか、色彩感覚だとか、快適性だとか、いやしの効果とか、グレード等々、加工や変化を加えることで、一味もふた味も違った価値観を持った商品、あるいはサービスに生まれ変わるということになるわけです。
多少視点が変わりますけれども、河川の護岸整備、かつては水を流すことだけを目的に、水が護岸から1滴も漏れないような、そんなコンクリート護岸をつくっていたのは過去のことであります。これでは景観はだめだし、生物の住みかは奪われ、環境破壊に手をかしているような、そう言われてもならないような施策なんですが、我が国でも近年進められておりますけれども、ドイツでは、かなり前からこうした矛盾に気づいて、生物や植物が護岸に息づく、そうした護岸への切りかえを進めているというふうに聞いています。
こうした動向は、自然環境保全とともに、人に優しく心をいやしてくれる、こういう環境確保に人々が目を向けられるようになってきた結果じゃないかと思います。まさに21世紀というのは物質文明から脱却して、心を満たしてくれる商品や仕組み、サービス、こういうものを人々は求めている時代でございます。
したがって、道路、歩道も施設ができあがればいいということではなくて、ここに人々が行ってみたい、歩いてみたい、こういうような衝動を駆り立ててくれるような環境、あるいはサービス、利便、快適性、いやし効果などの、そして心を満たしてくれるような香りがする、そういう存在感があることが必要だというように私は思うわけです。先ほど土屋議員から質問がありましたが、そこはまさに文化だというように私は思うわけです。そこで、道路、歩道の存在価値を次のように考えたらどうかと提言する次第です。
まずその1つは、当町のキャッチフレーズである「水と緑と文化の町」、これにふさわしい新たな文化の発信基地として、文化の薫りがする道路、歩道にすべきではないかというように思います。1例としては、歩くギャラリー、カルチャーロードなんていう言葉がふさわしいかどうか、考えられます。
これはどういうことかといいますと、歩道に展示パネル的なものを設置して、小中学生の絵、絵画、あるいは写真愛好者の写真、俳句をたしなむ人の短冊などなどを掲示したらどうかなという考えです。作品は大事にしなければいけませんから、例えば最近ではカラーコピーなんてありますから、カラーコピーで掲示すれば損傷等々の問題も比較的問題がないかなと考えられます。子供の作品があれば大人は当然見に来ます。愛好者が作品を出せば同僚が関心を持って見に来ます。
たまたま今年は町長の施政方針で、書道教育特区というのがスタートしますので、これを支援する1つの何か活用も考えられるんじゃないかと。
さらに、平成21年には川柳に関するイベント会場計画とあるように、報告を先般伺いました。川柳のある歩道なんていう構想があってもいいんじゃないかなと考えます。質問の本旨とちょっとずれるかもしれませんが、この際、川柳特区なんていうのもつくったらおもしろいんじゃないかなというふうに考えます。
四方議員も多少かかわっています長泉町の落語会ですか、ともどもユーモアのあるまちづくりなんていう構想を考えたらおもしろいんじゃないかなと、ちょっと考えてみました。
さて、文化の発信拠点というと、どうしてもベルフォーレやコミュニティセンターなどの施設が想定されますが、文化というのはもっと身近で日常的に存在するものこそその原点だというように私は考えます。だれもが毎日のように歩き、日常的に接するこの道路、歩道、これはその1つだというように思います。
19年度に書道教育特区という日本の基本文化を導入することになった長泉に、もう一つの新しいカルチャーの歴史を築いたらどうかというように思います。身近に日常的に文化を発信し、受信する、こういうものがあってもいいはずだというように思います。
今、町内には何本かの幹線道路整備が進んでいますが、下土狩文教線や、それから城山尾尻線などは、新たな文化発信基地として、格好の環境を持った歩道があって、検討するにまたとないいい機会だというように思います。
道路、歩道に付加価値をつけることで、新たな文化の発信基地とする、こういうことに加えまして、2番目に観光事業支援の一翼を担う新たなフィールド、すなわち観光資源として構想を描けるのではないかというように考えます。
私は一昨年、平成17年度第4回の定例会で、道路に愛称をと提言いたしました。その事由は、親しみやすい、わかりやすいと同時に、道路そのものが観光資源の一要素として位置づけられるのではないかということを提言しました。
道路を観光資源化する要素としては、こうした道路の愛称もさることながら、先ほど来述べています道路の、例えばギャラリー、文化の発信基地にするとか、レイアウトそのもの、ガードレールとか路面とか照明、あるいは色彩、植栽、メンツリー、それとこれもちょっと城山尾尻線の計画の中で考えたんですが、手型とか足型のある道路とか、それからモニュメントとか、もろもろ考えられます。あるいはイベントを道路でやるとか等々考えられるわけですが、観光事業推進施策の中に、新たな観光資源として付加価値のある道路、こういう構想を描くことについて検討したらどうかなというふうに提言する次第です。町長のお考えを伺います。
議長(上杉成司)
町長。
町長(遠藤日出夫)
お答えいたします。
一般的には道路整備を行う場合には、これまで安全に利用できる道づくりを大原則として行われてきたわけでございますが、近年では景観という観点や、議員が御指摘のような住民協働のまちづくりとしての道路など、その沿道空間の活用についても、幾つかの取り組み事例が伺えます。
当町におきましても、下長窪区ではまちづくり委員会を設置され、現在整備中であります城山尾尻線の沿線のあり方につきまして、御検討いただいていることを伺っております。大変ありがたいことであると感じております。
道路は地域の皆様が利用する最も身近な生活の場であります。暮らしやすく活力があり、魅力あふれる都市は、住民が主体となって初めて実現するものと私は考えております。
道路におきましても、地域ぐるみで景観ルールをつくり、実現していけば、地域の魅力をさらに高めることができると考えております。
議員の御提案の内容につきましても、今後道路づくりの参考にしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(上杉成司)
溝口伊佐雄議員。
3番(溝口伊佐雄)
ぜひひとつ、今後の道路づくりの中で御参考にしていただきたいと思います。最小の投資で最大の効果を上げる、これは経済原則だと思います。1つの事業で複数の効用を果たす、こんな行政施策の取り組み姿勢をぜひ進めていただきたいと、こういうことをお伝えしまして、私の質問を終わりたいと思います。
議長(上杉成司)
会議中ですけれども、ここで暫時休憩いたします。休憩中に食事をしてください。なお、再開は午後1時からといたします。
午前11時43分 休憩
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午後 1時00分 再開
議長(上杉成司)
休憩を解いて会議を再開いたします。
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Last Update 2007.6.25