議長(八木秀英)
日程第29.ファルマバレー促進特別委員会報告を議題といたします。
委員長から審査結果の報告を求めます。特別委員長。
4番(小椋紀勝)
ただいま議題となりましたファルマバレー促進特別委員会における調査提言について御報告申し上げます。
本目的は、静岡県が進める「富士山ろく先端健康産業集積構想」(通称・ファルマバレー構想)が、我が長泉町に平成14年開院した県立静岡がんセンターを核として、医療からウエルネスまでの健康開発、産業振興、健康増進を目指していることを、地域の活性化と町民の利益につなげなければならないと調査提言するものであります。
調査に当たっては、近隣市町を含めた広大な領域は対象とせず、長泉町や町民の視点からがんセンター周辺約34ヘクタールの地域における自然環境とのバランスも考えた土地利用と、そこに展開されるべき先端健康関連機関、産業向上教育機関などをいかに誘致すべきかの2点のテーマに沿って調査・研究を行うことにしました。
1つ目、がんセンター周辺の土地利用について、2つ目、先端健康産業の誘致についてであります。
それでは、報告書の4ページをお開きください。がんセンター開院後の我が町への人の流入増や雇用の創出、経済波及効果、また三島オリンパス、がんセンター北側への進出決定などの産学の動きを、5ページにファルマバレーセンターがんセンター研究所、同所に進出予定の大学の医工連携の目指すところ、がんセンター周辺の交通アクセスの調査をしてあります。
ファルマバレー構想の計画対象区域につきましては、報告書の13ページの区域図案を御参照ください。
次に、6ページ、7ページでは、ファルマバレー構想に伴う課題をがんセンター周辺地域の土地利用に関し、農業地除外の規制、交通アクセスとライフラインの未整備、居住環境の問題をそれぞれ分析いたしました。
また、我が町を取り巻く周辺地域の構想への動きも気になります。構想を推進する富士山ろくエリアが文部科学省の研究助成事業に選ばれ、がんセンターや国立遺伝学研究所が地元の大学、工業高等専門学校、工業試験場、関連企業と連携開発するべき産学官連携新事業に言及しております。三島駅北口の三協製薬工場跡地の開発と、ファルマバレー構想推進の立場から、がんセンターで行う高度先進医療の陽子線治療に対する全国初の無担保融資制度の商品化も注目しました。
さて、提言を8ページから10ページにまとめてありますので、御覧ください。新しいリサーチパークの産業集積の視察研修に千葉県柏サイエンスパークと学術研究技術交流人材育成などの機能を集積した神奈川県横須賀市と葉山町にまたがる湘南国際村を視察研修いたしました。内容については報告書資料を御参照ください。
まず、がんセンター周辺の土地利用についてですが、交通アクセスの整備として、東駿河湾環状道路の側道活用を進め、国道246号より納米里城山足鷹線及び城山尾尻線、下長窪駿河平線へのルート改良、国道246号南一色交差点の流入が円滑になるよう北側ルートの早期整備などを、都市基盤整備ではファルマバレー構想に沿った町の施策として、がんセンター周辺地域約34ヘクタール区域の土地利用用途を明示し、町の取り組み施政を明確にすること。
なお、22ページの東駿河湾環状道路建設予定図も御参照ください。
光ファイバーなど、最新鋭の電気通信インフラの整備促進を、上水道の給水計画早期立案、下水道計画区域の検討を含めた処理方法の明確化を、雨水などのエリア排水処理計画の策定を急ぐこと、自然環境とのバランスのとれた都市景観を図ること、などの提言となりました。
質のよい住環境として、防犯対策、ウエルネス施設の整備を挙げておりますが、さらに教育環境において先進的な教育政策の実施を挙げております。評価の高い我が町の子育て支援を継続することはもとより、より高い教育環境を促進することであります。医療、ベンチャー企業に代表されるように、先端知識に基づく新産業従事者の多くは高度な教育を受け、自分の子供の教育には強い関心を持ちます。地域の教育環境に満足できなければ家族を連れて移住しません。さらに、家族が心豊かな生活を送り、文化も楽しめる場も必要です。
また、長泉町を知ってもらうために積極的な町のPRが必要です。物産、観光事業を盛り上げるために地場産品の開発、例えば大和芋の焼酎、四つ溝柿関連の開発などでアピールすることを忘れてはいけません。
次に先端健康産業誘致に関する提言でありますが、町の活性化には関連企業や研究所などの誘致が不可欠であり、それらが進出したくなるような優遇措置が必要であります。
1、インキュベーター機能の充実として、町役場内に専用部署を創設し、積極的にワンストップ機能を発揮して、PR情報の浸透を図ることなど、3項目の提言となりました。
2の産学誘致は、看護大学の誘致に注力し、看護師の人材育成を挙げましたが、さらに医療福祉関連の人材も育成する教育機関に発展を図ることなど、3項目の提言となりました。
3つ目に、具体的な優遇措置として静岡県の地域産業立地促進事業費助成に町が協調補助をして、積極的な誘致の突破口を図るべきなど、合計4項目の提言となりました。
23ページ、静岡県のインセンティブプログラム、また24ページの日本政策投資銀行が本年1月に調査した企業の地域進出の決め手について、参考資料として御参照ください。
企業の進出に関するこの資料では、地方自治体の公的支援とともに、交通の利便性や地域の需要動向というものが重視されています。
結びとしまして、ファルマバレー構想は、長泉町のまちづくりにとって絶好の機会と認識し、医療のみにとどまらず健康産業、観光産業など、新産業プラスターの創世、看護師養成の機関設置など、多くのプロジェクトが町内から生まれ出るように、また、それぞれに必要な交通基盤や自然環境を生かした新しい町へ向かうようにさらなる努力を重ねることを望むものです。
限られた期間と調査研究の中で、委員各位の熱心な努力により報告書としてまとめさせていただきました。本調査に当たり御協力賜りました関係各位には心から感謝申し上げます。なお、詳細につきましては、お手元の報告書をごらんいただきたいと思います。
これをもちまして、ファルマバレー促進特別委員会を終了いたします。ファルマバレー促進特別委員会委員長小椋紀勝、以下敬称を略させていただきます。副委員長堀内浩、委員安斎定男、委員遠藤日出夫、委員二村守、委員下山登、委員土屋誠、委員上杉成司、委員大川須津子、委員太白浩之。以上で報告を終わります。
Copyright(C) 1997 長泉町役場 議会事務局 E-mail:gikai@nagaizumi.org
Last Update 2005. 9.26