2番(堀内 浩)
では、次の質問に移らせていただきます。4番目の徘徊探索システム導入についてでございます。この質問は昨年6月の定例会において質問させていただいた項目ですが、1年ほど経過し、その後当局としてどのような考えをお持ちなのか再度質問させていただき、確認をしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
高齢化の進展は言うまでもなく国・県・地方でのさまざままな資料の上からも確認できるのですが、高齢者の増加と並行し、痴呆性老人の数も年々増加しております。厚生労働省によりますと、2000年には痴呆性老人の人口は約150万人、2035年には337万人と2倍以上に増加すると推定されております。この1割程度は徘徊癖を持つと考えられております。
痴呆による徘徊の心理背景として1つに、目の前にいるはずの介護者や家族を探す。2つに、今はない懐かしい場所や人を求める。3つに、退屈やストレスを晴らす。4つに、寂しさや身体的不快のあらわれなど、さまざま心理背景が想定されるようです。徘徊する痴呆老人は家族の監視のちょっとしたすきをつき、1日に何度も家を出て足の向くまま歩き回り、家に帰れなくなるようであります。痴呆に伴う多くの問題行動の中でも、徘徊と、それに伴う無断外出は介護者に最も心の痛みをもたらし、予防や対応は非常に重要な課題であり、その対策として昨年も一般質問で申し上げたGPSやPHSを利用した探索システムによる早期発見、早期保護するサービスの導入を提案いたしました。
このようなIT関連の商品は日進月歩の勢いで開発が進み、利用者が身につける発信機も小型化、軽量化し、いずれは名札と兼用のカード状のものになるようです。またインターネットを利用して確認できるシステムにおいては、屋外での端末機を持つ人の現在地を半径5メートルから10メートルの誤差の範囲で居場所を確認できるようです。こうしたGPSシステムなどを使った位置探索サービスを導入する自治体も増加しており、また国でも介護支援事業としての取り組みが13年度より始まっています。
高齢化社会の到来で、近年徘徊による事故が増加し社会問題化し、今後もふえ続けるであろうと危惧されています。さらに、現在行われている放送による捜索の依頼などは、発見までに時間もかかり、捜索範囲にも限界があるのではないでしょうか。事故を未然に防ぐにも早期発見、早期保護することはどれだけ介護をする方々の負担を軽減されるかはかり知れません。
各自治体で導入されている徘徊探索システム支援サービスの助成方法は、加入料、附属セットを補助し、その他を自己負担とするところや、利用料の1割負担サービスをするところなどさまざまです。幾つかの支援サービスを拝見して、利用者にわかりやすく利用しやすい方法は、介護保険等で受けられるサービスの一つとして実施する方法がよいのではないでしょうか。早期発見、早期保護が確実にできるという安心感は、介護する家族の方の大きな心の支えとなるはずです。当町も介護者の切実な声にこたえ、早急に介護保険サービスとして探索サービスの提供をしていただけないか、お伺いをいたします。
議長(下山 登)
住民福祉部長。
住民福祉部長(遠藤敬二)
お答えいたします。
65歳以上の高齢者の人口比率ですが、本年4月には14.8%と、ますます高齢化者社会が進行する中、痴呆性高齢者の方もさらに増加していくというふうに予想されております。在宅の痴呆性高齢者の徘徊に対する事故防止は非常に重要な問題であるというふうに認識しております。御質問のGPSやPHSを利用した位置探索システムにつきましては、高齢者が行方不明になった場合、安全かつ迅速に保護するシステムとして火急されておりまして、県内の自治体でも15年度現在で12市町村が導入しているというふうに聞いております。
東部地区では沼津市、三島市など5市2町が徘徊高齢者探索システムとしてサービスを行っているところでありますが、利用者の数が少なく近隣の三島市では5人、沼津市では10人、富士宮市で7人、その他の市町村では本年度から実施のため、5月現在の利用申請は出ていないというような状況のようです。一方、長泉町では警察を通じて、先ほど御質問の中にありましたように、行方不明者の捜査依頼をしているわけですけれども、平成13年度で3件、平成14年度では6件ありました。徘徊癖のある高齢者の介護に困っている世帯のあることも事実であります。このため位置探索システムにつきましは、早期発見、早期保護のためには有効であるというふうに考えておりますので、先ほど質問の中にありましたように、介護保険の中でというふうな要望がございましたけれども、介護保険につきましては今、町独自のサービスの方は入れることは余り好ましくないということで、高齢者福祉事業の中で、これからこのシステムについて考えていきたいと思います。近隣の市町村が取り入れていますサービス状況の費用の方を見ますと、ほぼ近隣市町村、加入負担金の5,000円から6,000円ぐらいを町が負担して、あとの月々の自己負担は利用者にお願いするというような形をとっております。システムにつきましても幾つかあるようですので、その辺を町の方でどのシステムが一番いいか、その辺を検討しながら費用負担の面も含めて、制度的になるべく早くできるように本年度研究してまいりたいというふうに思います。以上です。
議長(下山 登)
堀内 浩議員。
2番(堀内 浩)
今の答弁の中にも、近隣市町村で三島で4件、沼津で10件という形で、せっかくありながら利用している方が少ないということもありますが、この間も私ちょっと1週間ほど沼津の方に行く用がありましたけれども、その1週間の間に3回ほど徘徊者の捜索の放送がありました。こういう形でこれからもっともっとこういうものがふえていくのかなということを考えると、やはり探索システムは必要なのかなと思いますし、また、この利用者というものがもっともっとふえるようにうに、実際に町の方としてやっていただけるのであれば、周知の方もしっかりしていただきたいなと思います。
以上、きょういろいろ質問させていただきましたが、すべての面できめ細やかな、優しい、行き届いた行政というものを、これからも私自身質問させていただきたいなと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。以上で、私の質問を終わります。
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Last Update 2003.12. 5