議長(下山 登)
 教育長。
教育長(土屋郁夫)
 お答えします。
 学校で組織だった追跡調査はやっておりません。いろいろな情報の中で、高校へ進学した子どもがどうかというようなことは的確にとらえておる担任もございますし、あるいは遠くに行った生徒がどうかというようなところにまで追跡していってはおりません。そういうものを持ち合わせておりません。ただし、このことは、今の子どもを指導している際に、非常に重要なことでございます。卒業した子がどういう方向に行っておるかということをとらえながら、今の指導をどうあったらよろしいかということでございますので、これは、今後、私のできる中で努力してみたいと、そして学校へ呼びかけていきたいと、こういうように考えております。
議長(下山 登)
 花房由美子議員。
8番(花房由美子)
 ありがとうございます。
 ぜひ追跡調査というものはしていただいて、それを子どもたちの教育に生かしていただきたいと思います。
 文部科学省が引きこもりの予備軍とも言える不登校について、平成5年に不登校の状態であった中学3年生の5年後を調査いたしました。そうしますと、その26%が定職についていました。17%は、大学など、専門学校などもいろいろ含めるんですけれども、進学していました。しかしながら、23%は就学も就労もしていませんでした。そして、静岡県の状態でいいますと、県の高校中退者、これは年間3,000人ほどになっています。
 不登校や引きこもりになる要因として、病的なものと、育つ家庭での人間形成障害があると、臨床心理士の方とか、不登校やひきこもり治療をしている久徳先生という方は言っておられます。人と交わることができない、対人恐怖など、幼いときからの家庭での状況が影響しているのだそうです。
 ある児童は、中学校に行ったときに、友人から、「おはよう」と肩をポンと背中からたたかれたそうです。そうしましたら、それがとっても痛かったんだけれども、「何だよ、痛いな、おはよう」というその一言が言えないばっかりに、次の日から不登校になってしまった。人と交われない、対人恐怖という症状になるそうなんです。
 そして、この家庭の場合は、お母さんが相談に行きました。そうしますと、カウンセラーの方とか病院とか、そういうところでは、そのままじっと見守りなさいという指示があったそうです。それで、4年間そのままで来たんだけれども、何の改善もされなかった。ますます閉じこもり傾向、うちの中から出られないという状態が続いていたそうです。そして、ある相談所の方に行ったところ、そこの先生が、原因というものを突きとめ、というか考え方を、何が原因だったんですかということ。そうすると、その「おはよう」と言われたときに、言い返せなかったということを聞いて、お母さんは、お子さんの何が原因でいうことをしっかり把握して、その子どもの性格もつかんでいるということを理解した上で、じゃ、先生と母親というか家庭と連携をとって、そのお子さんを何とかしましょう、そういう形で学校に行けないんだったら、その先生のところに通いましょう。ひまわり相談室のような、あるいはフリースクールのようなところに通って見ましょうということで、そこに通うような形をとったそうです。今までの自分と同年輩の子どもたちと話すことはできなくても、小学校3、4年ぐらいまででしたら、その子どもたちと話すことができる、だけれども、同年代とはだめ。そして、また、大人とは話せるというのが特徴らしいんですけれども、そういう子たちの特徴をとらえながら、じゃ、大人と話せるから、その子の気持ちを大切にしながら、方向を変えていく。なぜ「おはよう」と言ったときに言い返せなかったのかなという、そこのところから指導していったようです。
 そして、そのお子さんは、だんだん家庭との連携がうまくいって、絶対に甘やかすことのないというか、その問題点にぶつかったときに、本質を見きわめたアドバイスをしていった。そうしましたら、今では大学に行けるようになった。そして、そういう引きこもりの子どもたちの手伝いをしたいということで、先生のところに来るようになった。そういう結果を導いたお子さんもいらっしゃいます。
 ですから、原因としてなぜと言ったときに、本当にさもないことで起きているけれども、それは、その子どもの育つ家庭の中で、言われたことに対する受け答えができない、人格とか人間形成の上で、必要なことが行われてこなかったからだというような話を聞きました。子どものときにおうちの中での家事などの手伝いをするということは、非常にこれは大きなことだそうです。その手伝いをしてこなかったがゆえに人と話すことができない、どうすればいいんだということがわからないという形も出てくるようなので、子どもたちにお手伝いということは、非常に大切なことなんですよと、この先生はおっしゃっております。
 そして、その前段階のことで、また、ちょっと気になっているんですけれども、赤ちゃんというものは、親があやしたり、抱っこしたりして、安心できる、安全であるということが自然に体得していると思うんですね。そして、呼びかけに笑顔を見せるのは、周りの大人たちとか親の愛情に包まれて安全である、安心している、だからこそ笑うことができる。赤ちゃんの笑顔というものは、鬼でも笑うとよく言いますけれども、本当に無垢な表情で、あの顔を見たらだれしも怒れないという状況になると思うんですね。周りの人を本当に和ませる。
 ところが、最近笑わない赤ちゃんがいるということをNHKで放送しておりました。そこの番組では、乳児院に預けられた笑わない赤ちゃんというのは、保育士さんが幾らあやしても抱っこしても変化がなくて、そして声も上げないし、笑うなんてとんでもないという形で暮らしていたようです。そんな状態で、1年ほどたったころに中耳炎になったんですね。中耳炎というのは本当に痛くて、もうどうしたらいいかわからない。でも、病院に行って治してくれるということは、まだわからない赤ちゃんですから、ただ泣きわめくだけ、とっても不安で怖かっただろうと思います。そんな不安な赤ちゃんに語りかけて、保育士さんがしっかり抱いて、不安を取り除くようにあやしながら通院したそうです。そうしましたら、保育士さんへの信頼が生まれて、病院で順番を待っている間に鼻うたが出るようになった。声を出して歌っているようなそういう状況が、その赤ちゃんに起きてきたということです。不安なときに守ってくれる人がいないと思い込んだ赤ちゃんが、情緒欠損、感情が乏しくなるということです。
 岡村産婦人科医師のお話によりますと、この笑わない赤ちゃんというのは、いじめや不登校につながる可能性が強いそうです。そういうしっかりしたデータはないとは思うんですけれども、見ている中で、そういうふうに育っていっている子がいるよということですので、これは早急に対応する必要がある。早ければ早いほど治るそうです。乳幼児の検診の時には、このような症状は見受けられると思うんですけれども、長泉町の場合はいかがでしょうか。また、もしそういう赤ちゃんを見つけた場合には、その指導はどういうふうにされておりますか。
議長(下山 登)
 住民福祉部長。
住民福祉部長(柏木 豊)
 お答えをいたします。
 赤ちゃんがあやして笑うようになるのは、生後2カ月ごろだというふうに言われておるようですが、町の状況についてちょっとお話しいたしますと、平成13年4カ月時の検診の問診結果、これによりますと、受診者が442名中、「あやすと笑う」と答えた人が426人、「笑わない」と答えた人が11人でした。「わからない」と答えた人がまた5人おったようでございます。ほとんどの赤ちゃんが、この4カ月時の検診のときに笑っているわけですが、この「笑わない」と答えた11人の方々のお子さんも、7カ月時の検診、このときにはすべて問題なく発育しておったというような状況になっております。
 これらに対する指導ということですが、赤ちゃんは、この世に生まれ出たその日から、お母さんとの間で活発な相互交渉を展開し、それにより発達初期の赤ちゃんに見られる泣き、ほほ笑み、見つめるなどの行動が、母親からの働きかけを引き出す上で重要な役割を結局果たしていると言われております。また一方では、母親がそれらに対して敏感、適切に対応してやることが、母と子のきずな、この形成にとって重要になると言われております。この乳児期に基本的な信頼関係を確立することが、この時期の発達段階で重要な課題であることを指導し、それで具体的には家庭訪問、それから乳幼児の健康相談、こんなときに、子育ての中で楽しく自然に話しかけることの大切さ、要はスキンシップの重要性を話しまして、こういった育児支援を行っているというような状況でございます。

Copyright(C) 1997  長泉町役場 企画広報課 E-mail:kikaku@nagaizumi.org
Last Update 2003. 7. 1