6番(四方義男)
 次に、大きな設問でございますが、2番、交流活性化へ、観光への新しい視点と観光事業の研究をということについて、1)と2)の質問をいたします。ここで言います観光の新しい視点とは、名所旧跡や温泉などの自然環境だけでなく、観光の資源というもの、それ自体の発想を拡大しましょうということであります。
 観光開発とか研究、組織づくりなどに関して、最近では平成14年6月定例会におきまして、青島議員から、がんセンター周辺にある観光的施設との連携についての質問がありました。その答弁では、観光協会などの組織づくりに関しても、連絡会をスタートさせて勉強に入るなどとありました。大変心強く感じるものであります。私は、その方向性に背中を押す意味もあり、観光の新しい視点と、観光産業の研究についての観点から、当局の考えを伺ってまいります。
 さて、長泉町を中心にこの中域は、今後しばらく、各方面から注目される地域ではないかと思います。ファルマバレー構想を含め、話題となる事柄がこれからも続くことでありましょう。がんセンターのある町としても、長泉町の認知度を高める絶好の機会であると思います。人が集まるところは、すなわち情報が集まるところでもあるし、逆に情報を発信するにも適したところではないかと思うのであります。
 自然環境に恵まれ、それが観光資源となって、黙っていても人が集まってくるところもあります。また、神社・仏閣などの歴史や建造物で有名なところ、坂本龍馬など、郷土が輩出した有名人や偉人で売り込むところ、あるいはテーマパークやショッピングモールなどで人が集まる仕組みをつくっているところもあります。中には、タマちゃんのような珍しい動物がひょっこり現れて、有名になるところもあります。サッカーのワールドカップで、カメルーンがキャンプした大分県中津江村も有名になりました。茨城県大洋村も、科学的な手法を取り入れた健康施策で有名ですよね。結果的にそうなったというものもあるでしょうが、各自治体は、人を集める努力を結構やっています。知恵やアイデアを絞り、発想を豊かにしています。
 幸いにも町長は、その施政方針の中で、斬新な発想と確たる信念とか、町の活力と魅力を創出、あるいは柔軟な発想と対応など、これからの町の町政運営におきまして前向きな意気込みを示してくださいましたことは、非常に心強く思うわけであります。
 ちなみに、2ページと12ページをごらんください。東京都や熱海市の動きを見るまでもなく、都市経営の経済を主導する事業、あるいは産業として、観光は研究に値するものと考えられております。少し大きな観点ですが、世界を見回してみますと、ロンドンとかシンガポールなどはそのよい例でございますが、観光産業は、これからの基幹産業に値する産業として発展していくと考えられ、企業誘致の必須条件として都市の観光開発が不可欠になっていくと思われます。
 長泉は人口もふえ、地方都市としての魅力も付与していく流れの中で、産業としての観光、都市経営としての観光経済も考え始めてもよい時期になっていると私は思うのであります。実は、これは新しい仕事をつくっていくという意味もあります。そして、もちろん長泉町単独という枠でなく、周辺市町と一緒に考える広域での取り組みや、各種連携も否定するものではありません。国内外から、多くの行政視察研修団体が「長泉町の視察に、ぜひ行ってみたいものだ」と思うような仕組みや組織、内容を考えていきませんか。
 そこで、新しい発想による観光づくりの1つである、産業観光施策の検討を提案いたします。1)の質問となります。では、産業観光とは何であるのか。ある部長さんがよく使われる「要するに、結局」を使って言えば、産業観光とは、要するに、結局、工場見学・施設見学のことであります。やらまいか精神で名立たる浜松市は、産業観光を推進し、学校5日制の対応を初め、人的交流につなげることも考えておられ、産業観光に熱心であると聞いております。だから何でもまねしろというのではないのですが、我が町には世界的に有名な大企業が幾つかあります。我が町の発展に多大なる貢献もされております。
 その地域で盛んな産業、あるいは代表的な企業などを来訪者に自慢し、かつ、その他の観光資源ともあわせ、観光の対象をバラエティー豊かにしませんかという提案であります。もちろん、企業側の諸事情もありましょう。許容できる範囲での施設解放や工場見学、また附属する資料館などの見学、あるいは所属スポーツ団体との交流などもお願いし、町の観光資源としてのラインナップを豊かにしていきませんか。
 地域にある資源や資産を活用することを考え、そして町の観光イベント事業、これももっと視野を広げての研究をされてはいかがでしょうか。地域に人が集まるシステムをもっと考えていきませんかということでございます。町の考えをお伺いいたします。
議長(下山 登)
 都市環境部長。
都市環境部長(土屋秀明)
 お答えいたします。
 町の観光施策そのものは、決して長泉がほかの市町村に比べて先へ行っているというようなことはないということで、課題の1つであるということは、前々からの御質問の中でお答えしているとおりでございます。
 今、いろいろ、観光の新しい施策のアイデアを御提言されましたけれども、長泉町は、総称クレマチスの丘という民間の施設、文化芸術施設というんでしょうか、そういうようなものが、既にあったものに加え、昨年から新たなものが具体的に建設計画から進んでいく中で、がんセンターの開院等も相まって、かなりの集客が今、見えられているというふうに、こちらの方も把握はしているところでございます。
 こういうような中で、さらに町へ見えられる交流人口というのは、当然ながらふえていくことでしょうし、この機会に、今までの俗に言う観光、先ほども申されましたような温泉だとか、あるいは歴史だとか景勝地というような観光でない、違った意味合いでの観光という、そういう観光施策を講じていくべき時期に来ているということは十分に感じております。
 そこで、先ほど企業の工場の生産ラインで、ほかのところで、そこを見学のような観光コースにしているところもございまして、そういうようなことも1つの新しい視点としてとらえるべきではないかというふうに思われます。近隣の市町村でも、御殿場市、あるいは裾野市には、ウイスキーの製造会社、あるいは飲料品のような、つくりながらそこを見学コースにし、観光コースで入っているところも確かにございます。長泉の中にも、優秀な企業さん、あるいはその製造ラインも幾つかありますけれども、ただ、消費者の口、あるいは手元に最後に届くような、そういう商品としての製造というのは比較的少ないために、言われるようなことが果たしてうまくいくのかなという、集客が図れるのかなというような気がしているところでございます。
 ただし、特種製紙さんが昨年の10月から始めました紙の博物館、ここは、10月からで延べ約2,000人ほどが入館されているということでございます。その中には、俗に言う勉強という意味で来られる方、あるいは観光のルートととして、もう既に入ってこられるというような方もあるというふうに、観光業者からの情報でつかんでいるところでございます。同様の取り組みが、町内の企業さんの中で積極的に図られればいいなということで、今の時点では期待をするというところでございます。
 そういうような中で、先ほども言いましたように、新たな観光施策を講ずべきときに来ているという中で、やはり現在のあそこの地点が中心になると思いますけれども、美術館、それから文学館、さらにこの4月6日にオープンする木村圭吾さんのさくら美術館と、次から次へと新しいものができておりますし、ここで集客が大きく図られれば、さらに今後とも別のそういう施設等も考えられるのではないかと思います。
 そういうような中で、先ほどちょっと御質問の中で、前の一般質問でお答えしました連絡会というようなこともありましたけれども、その連絡会の中に、当然ながらそういう民間の企業、あるいはそれ以外の民間の観光と言われる事業で入っていらっしゃる方もいますし、関係する団体、組織等も含めて、いろんな意味での検討会を、いろんな意見を出し合う中で、町としてもそういうものを、行政主体でなくて、そちらの方をうまく活用させていただきながら、観光施策の展開につながるような、結び役のような形でうまく誘導を図りたいというふうに考えております。
 それから、広域のお話も出ましたけれども、予算の中にもありますけれども、例えば富士山一周ビッグウォークだとか、あるいは伊豆地区の観光活性化協議会等で行っております各種事業に入っているという中で、広域としての連絡も密にしておりますし、これからの中でほかの市町村からの情報だけでなく、先ほどのお話ではないですけれども、町でやっていること、あるいは町の新しい観光のそういう拠点のようなものについてもどんどん情報を流し、町への入れ込み客を多くしていきたいというふうに考えます。

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Last Update 2003. 7. 1