17番(八木秀英)
 次に、早稲田大学医療関係学部の誘致をということで質問をいたします。
 私がこの質問をすると言いましたところ、「そんなことができるのかね、そんな夢みたいな話、できるわけがないよ」と、ほとんどの人から笑われてしまいました。静岡がんセンター誘致のときもそうでした。誘致すべきだと私が言いましたところ、ほとんどの町民からは「そんなことはできるわけがない。万が一、できたとしても、がんセンターへなんかだれも行く人はいないよ」と、当時も夢みたいな話と一笑に付されておりました。
 しかし、柏木町長は当時、私のその夢みたいな話に共感をされるとともに、深い御理解をしていただきまして、首長の務めとして常に職員の先頭に立ち、県を初め各方面に対しまして積極的な働きかけをしていただき、今日では現実のこととして夢を実現し、長泉町民のみならず、東部地域の市町村からも喜ばれております。つい先日も「こんなにすばらしい病院が近くにできて、本当によかった。よいものをよいところにつくってくれて大変ありがたい」と、近隣の市町の住民も大変感激をいたしておりました。
 そこで、私が強く言いたいことは、行政とは、決めたことだけをやっていればよいというものではないということであります。もちろん、役場内には各部・各課もあり、そういうことが主な仕事になる部署もありますが、同じ役場内には、私の質問のような夢を扱う担当といたしまして、企画財政課という部署がございます。私は、各部署の担当者には、行政マンとしての仕事をしていただきたいと、そう考えております。
 本題に入る前に長々と申し上げましたが、これら夢の実現に関する質問をいたしてまいりたいと思います。
 静岡がんセンター周辺のファルマバレー構想が発表されてから、2年余りの歳月が経過しているわけでありますが、いまだ具体的な構想内容が見えてこない状況下でありますが、最近、早稲田大学が医学に対しまして関心を示し、当町で昨年9月より開院をしている静岡がんセンターとの接触を図る動きがあると聞き及んでおります。
 早稲田大学は、現在、医学部を持っていないことからも、静岡がんセンターと早稲田大学が接触を図ったということが事実ならば大変に注目すべきことであり、早稲田大学と静岡がんセンターが接触を図るに足り得る条件が長泉町には整っているというあかしでもあります。
 長泉町への早稲田大学医療関係学部誘致が実現いたしますと、ただ単に長泉町の経済発展のためだけではなく、ファルマバレー構想が目指している産・官・学のネットワーク推進への大きな一歩となることは必至であります。産・官・学の協働で、富士山ろくに新健康産業集積を構築したいというファルマバレー構想の理念・理想が最も尊重された形で、最も効率的に機能できる方向にファルマバレー構想を進めるためにも、長泉町への早稲田大学医療関係学部誘致を実現すべきであると私は考えます。
 長引く景気の低迷の中で、全国の自治体が活性化に苦慮している中にあって、長泉町のさらなる経済発展を図る絶好のチャンスであります。静岡がんセンター誘致時に、長泉町の担当行政マンが見せた積極的な攻めの姿勢で、再度、この早稲田大学医療関係学部の誘致に取り組んでいただき、21世紀の経済発展の夢への道であると言われるファルマバレー構想の理念・理想が最も尊重された形で進められるよう、県に対しましても積極的な姿勢、体制で働きかけ、対応をすべきであります。
 「そんなことは到底無理だ、だからやってもむだだ、だからやらない、やっぱりだめだった」といったような後ろ向きな姿勢の行政マンも、残念ながら当町にもまだまだ現実におります。それも、上に立つ者がそのような対応をしていたのでは、何もできません。がんセンターも、長泉町には来なかったでしょう。しかし、静岡がんセンター誘致時の担当行政マンは、公務員的な町の姿勢から脱却し、積極的な攻めの姿勢で対応されまして、誘致が実現をいたしました。
 ファルマバレー構想の核となる当町には、周辺市町と比べても、交通アクセスなど地理的条件だけを見ても、十分な条件が備わっております。次世代産業経済発展のまちづくりの第一歩として、担当者は自信を持って早稲田大学医療関係学部誘致に取り組むべきであります。
 早稲田大学ではこれまでも、創立記念の節目節目には何らかのアクションを起こしてきており、人間科学部の設立もその一環であったように伺っております。その人間科学部の活動に関連いたしましては、病院との連携や、他の大学の医学部との連携等を行うなど、これまでにも医学に対して並々ならぬ関心を示しております。
 今回、同大学が静岡がんセンターに関心を寄せたことは、医学に対する広範な知識の習得に動き出したものと考えられ、同大学の創立125周年、130周年に向けまして、大きなアクションが起きてきているものと想定されます。
 早稲田大学は、医療関係学部創設には否定的だとの先入観にとらわれることなく、可能性の調査など情報収集に奮起すべきであると私は考えます。大学付属研究期間の誘致により、ベンチャー企業予備軍の集積や、研究開発拠点としてのリサーチパーク整備のため、また、ファルマバレー構想の推進体制を整えるためにも、町のさらなる経済発展を図る施策を積極的に進めるべき時期に来ており、長泉町にとっては絶好のチャンスでありますので、早稲田大学医療関係学部誘致を実現するため、積極的な町の取り組み姿勢をお伺いしたいと思います。
 また、静岡がんセンター誘致前に当町が作成していた東駿河湾環状線整備に伴う周辺整備構想は、どのようなものであったのかもお伺いをいたしたいと思います。
 さらに、新たな人材の育成に関しましてをお伺いしたいわけであります。ファルマバレー構想推進センターが、地域間の誘致合戦の末、当町に開院をしております静岡がんセンター内に設置をされることになり、「長泉町にしてやられた、完敗だ。長泉町の0戦0勝だ。長泉町の一人勝ちだ」との言葉が、この推進センターの誘致を他の地域にと進めてきた関係者から思わず漏れたと伺っております。
 また、アジアがん学会が、当町進出企業の研修センターで初めて開催されるなど、静岡がんセンター開院に伴い、国際化に向けた新たな動きが始動してきております。これらの成果は、かかわった方々の今日までの強力な働きかけのたまものであります。これらの成果をもって守勢になってしまい、既成概念にとらわれてただ待っているだけでは、今後の長泉町は、ただ可能性を持ったままの地域になってしまいます。既に始まっている静岡がんセンター周辺のファルマバレー構想推進に向けての猛烈な地域間競争に、今後は到底勝ち抜いていけません。
 町長も、施政方針で「経験則の通じない時代、斬新な発想と確たる信念で」と述べられております。まさに新たな時代に向けた人づくりの重大さを認識されての言葉であると理解をいたします。これをただのうたい文句で終わらせることなく、長泉町が大きく変革をし発展していく可能性を現実のものとしていくためには、既成概念にとらわれることなく、夢に向かって柔軟な姿勢で、臆することなく可能性に果敢に挑戦し続ける新たな人材の育成が急務であると、私は感じております。
 当局の人材育成に対する姿勢をお伺いしたいと思います。

Copyright(C) 1997  長泉町役場 企画広報課 E-mail:kikaku@nagaizumi.org
Last Update 2003. 7. 1