議長(下山 登)
教育長。
教育長(土屋郁夫)
完全学校週5日制の実施に伴い従来の3学期制を改めて、年間授業日数を変えないで、前期・後期の2学期制を導入する公立小・中学校がふえております。この広がり方というものは、燎原の火といいますか、こういう表現にふさわしいほどの広がりを見せておることは、議員が御指摘のとおりでございます。
御質問の中にもございますように、2学期制移行のねらいは、完全学校週5日制の実施に伴って、行事などを効率的に行い、その分、授業日数、授業時間を確保して学力向上を目指すと、そこに尽きるわけでございます。
したがって、この5日制を去年4月からスタートさせまして、ここでちょうど1年を迎えようとしております。こういう中で、各学校はもとより、教育委員会といたしましても、このことは1年やってみてどうかと、私は課題がいっぱいございます。そういう中で、教師も多忙だ、生徒もなかなかこの5日制というのに踏み込んだ中で、まだまだそれが身についていないというような現状で、私はこれは大きな課題というように考えております。
今年度、この14年度の中で、町内の各学校の先生方が視察に出かけます。5日制がスタートしたから仙台へ行って見てほしいと、あるいは県内のこの会合などで話題にしていただいたり、あるいはこの駿東支部の清水・長泉の教頭研修会あたりで、このことについて一つのテーマを持って研究をしていだだいておるのが現状でございます。しかし、私どもの方で、教育委員会として各学校で2学期制導入ということを具体的に考えてほしいという課題は、まだ提示してございません。
そういう中で、2学期制のメリットというようなものを私なりにまとめてみますと、一つの学期が長くなります。したがって、何回も繰り返して学習するという、この繰り返し学習や、あるいは作業的活動、あるいは体験的な活動や問題解決学習というような点につきましては、じっくり取り組めるというメリットがございましょう。
そして、議員御指摘のように、始業式、終業式が、あるいは中間テスト、期末テストというような定期的な考査、こういうものが減ることでございますから、その分、授業時数が確保できる。私が今、どのくらい時数が確保できるかと考えますと、十七、八時間から20時間ぐらい確保できれば、これは非常にゆとりができる。今、年間授業日数は201日でございます。そして、それが203日、204日ぐらいになるのではないだろうかと、そういうメリットがございましょう。
そして、長いスパンで子供の成長や変容を評価できるわけでございます。3学期の短い時間で、教科によっては1学期の中に1週間に1時間しか指導時間がないと、わずかな時間の中で評価をするというような現状がある、そういう点が改善できるだろうと。
あるいは、長期休業を年期の中に組み込むために、子供たちの自主学習が活性化できるというよなこういうメリットもあるだろうというように、大きくまとめてみますと、そのほかいっぱい、実践、あるいは試行実施しているところでは述べておりますが、私の資料をまとめてみますと、そういうところに尽きるだろうと。
反対に、今度は課題としては、学期の途中に夏季、あるいは冬季などの長期休業日が入ってしまうことによる指導の連続性ということの確保が難しいという課題もございましょう。そして、評価が減ると、具体的には、平たい言葉で言えば通信票が2回になるというようなことになりますと、親の学力評価の点についての不安、これは、別のことで解消はできますけれども、そういうこともございます。
しかし、もう1点は、これはこれから十分注意して考えていかなければならない大きな課題というのは、入試の問題だろうというように思います。そして、部活動で対外的な試合、あるいは文化活動で音楽会というような運動、文化活動等、他地区との連携、そして積み重ねてきた行事がいっぱいございます。こういう行事等の検討も、またこれは大事な点だと。近隣の沼津市、静岡市、富士市というような大きな市ですと、その他町村との調整・連携ということが余りなくても、自前でやっていかれますので、そういう点で、駿東地区というのは非常に、2市3町で相談し合いながら今まで進めてきた長い伝統がございます。しかし、長泉だけがそういう形でいきますと、清水町との今後の、あるいは裾野市との関連なども出てまいりますので、こういう課題の調整が、これから必要ではないだろうかというようなことが課題として考えられます。
全国、あるいは全県的に見て、まだまだ実施というよりも試行の段階が多いように私は考えております。したがって、行政側の一方的な押しつけでなくて、現場の校長、あるいは教職員、それに保護者や住民の考えを十分尊重しながら、コンセンサスを得ていくことが、これが一番大事なことでございますので、特に長泉町では、他の近隣の町村との連携というものを考えていかなければなりません。
したがって私は、来年度は3学期制でまいります。しかし、2学期制のよさを今の3学期制の中でどれだけ生かしていけるか、そういうことを課題として提示はしてございます。しかし、将来的には、私は2学期制を視野に入れ取り組んでまいりたいというように考えております。以上です。どうぞよろしくお願いいたします。
議長(下山 登)
八木秀英議員。
17番(八木秀英)
ただいまの教育長のお話を伺っていると、なかなか教育長も苦慮をされているかなと、学力の向上対策をとりながら、なおかついろんな形の中で検討や何かをされているのかなというのが、十分わかりました。
ただ、それがどうしても、教育長のそういうような方向だけではいかない部分というのを改めて知りました。というのは、長泉町単独ではどうしても取り組めないと、要するに、今までの駿東のつながりやいろんな形の中で、さまざまな調整をとりながらやっていかなければならないという部分も承知をいたしました。
そうした教育長の教育に対する熱い思いを、ぜひ今後、生かしていくような形の中で、駿東の中へそういう思いを伝えながら、これはあくまで、2学期制というのは一つの提案でありますから、さまざまな形の中で、教育長のお考えの学力の向上対策、そういうものを今後進めていただきたいということをお願いをいたしまして、次の質問に入ってまいりたいと思います。
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Last Update 2003. 7. 1