6番(四方義男)
 では、大きな質問項目の2番目に移ります。大きな質問項目2番目、これからの教育方針につきまして、教育長に質問をいたします。
 教育方針につきましては、通常第1回の定例会、これ3月にございますが、これにて教育長が話されるものと思っております。しかし、10月から土屋教育長が2期目に就任されました。引き続きのお仕事となり、また、今回は直近の議会でございます。そこで、教育長として、これからの任期に進めていく教育行政においての目標とか理念、あるいは骨太の方針というものを具体的にお話しいただきたいのであります。それは、以前の4年間と同じものなのだろうか。同じならば何なのか、違うとすればどんな点なのか。反省面があれば、それも振り返りながらお話しください。
議長(下山 登)
 教育長。
教育長(土屋郁夫)
 9月議会で、皆様から教育委員としての同意をいただき、町長より指名、去る10月1日から再度教育長の職務についております。誠心誠意、職務遂行のために尽くしてまいる所存でございます。どうぞ御指導、御支援、御協力をお願いしとうございます。
 在任年期4年間でございましたけれども、私にとっては、非常に短い時間でありました。戦後半世紀続いたわが国の教育の大変革の期間で、一つの歴史に残る非常に意義深い4年間であったと私は考えます。したがって、この大きな変革の中で、長泉の教育行政の責任者としての職責を果たし得たかと、全く自信の持てない心境でございます。
 しかし、教育という仕事は、時代が変わり、世の中が大きく変化、変動しても、変えてはならないもの、すなわち不易なもの、反対に、時代の流れ、世の流れの変化に素早く対応し、変革を図ること、すなわち流行、このことも重視、大切にしなければならないことだというように思います。古い言葉で、言い古された言葉でございますが、「不易流行」を自分自身の姿勢として、大切に考えております。
 次に、3月、方針についてお願いをいたしましたけれども、ここで再任ということで、さらにこれからの教育行政の推進の方向について申し上げます。
 学校教育にあっては、やはり「確かな知性」、そして「豊かな感性を育む人づくり」、社会教育では、いろいろの活動を通し、文化あるいはスポーツを通して「生きがいを育む人づくり」を、2つの方針として掲げて推進をしてまいりたいと考えております。
 具体的には、幼稚園、保育園では、健康で、この幼児期の生活習慣をしっかり身につけるしつけの教育、これをさらに重視してもらいたい。そして、現状では非常に難しい幼保一元化の課題、これは長泉町では全国に先駆けてスタートしたことでございますので、これを一歩一歩進めてみたいと、このように思います。
 小中学校教育では、何といってもこの教育改革を軌道に乗せなければならないと考えておりますし、基礎基本の学力の定着、心の重視を原点に、学校と教育委員会と一層の連携をとって進めてまいりたいと、このように考えております。義務教育9年間を通して、小学校の低学年時の学習習慣、生活習慣づくりに特に力を入れていきたいというように考えております。
 社会教育では、生涯学習社会に向けての人づくりを目指した町内の文化活動、学習活動も10年を過ぎ、今、盛んに活動がされております。10年を過ぎますと、その基盤は確立されました。先日行われた生涯学習フェスティバル、大勢の議員の皆さんが参加してくださいました。四方議員も一緒に拍手をしてくださいました。その町内の各団体、そして町内の各区の発表を見ますと、すばらしい発表でございました。高い評価を受けたと私は信じております。マンネリ化を打破し、発想を大切にした新しい活動を、これから積み重ねてまいるように努力してまいります。
 次に、スポーツ振興では、国民体育大会の成功を期す、このことは急務でございますけれども、同時に町民のスポーツ活動の習慣化を図り、健康づくりを高めたい。スポーツ振興計画が策定されましたので、その具現に努めてまいりたいというように思います。
 次に、読書教育の振興を図り、心の教育の充実を図ります。そのために、学校図書館の整備と指導の強化をします。
 また、町民図書館、町立図書館、そして学校図書館の連携も深めてまいりたいと考えております。
 町の芸術文化発展の拠点としての文化センターでは、町民がすぐれた芸術文化活動に接する鑑賞の場の提供と、文化活動発表の場としてのあり方の課題の克服に努めます。
 給食センターは、開設3カ月を迎え、順調に業務がスタートし、運営が図られております。給食を通しての教育のあり方、望ましい献立、作業方法のあり方、諸経費の分析等を綿密にこれからしてまいっていくことが、大きな課題が山積しております。実績を踏まえた新センターとしての基盤づくりが、私は急務であると、このように考えております。以上、所信を申し上げて答弁といたします。
議長(下山 登)
 6番。
6番(四方義男)
 御決意を伺うことができました。「不易流行」ですか、この言葉は、私の辞書にもつけ加えたいと思っております。変わらないことと、変わることのかじ取りと言うんですか、あるいはバランスというものをどのようにされているのか、これから期待いたしております。
 さて、千葉大学の教育学部の宮本みち子先生という方がいらっしゃいますが、この方は社会学の博士でございます。この方の御意見というか、お話で出ています。先進国共通の問題に、今は標準的な人生行路というものがなくなっているというような指摘がございます。社会が構造的な問題に直面しているということを正しく認識すべきだと言われております。私は、これからの4年の方が大変になるんじゃないかと思っております。どうか勇気と徳を持って進まれますようお願いいたします。
 2つ目の質問に移ります。長泉町を「富得有徳」の町にしませんかというものでございます。富士山の「富」に損をした得をしたの「得」と書いて「不得」、「有徳」は有名の「有」、「徳」は人徳の「徳」でございます。長泉町は地勢的に恵まれたところに位置しております。この豊かさを生かし、多彩な夢の実現に挑戦したり、社会のために尽くし、感性豊かな人々を排出しませんかというものでございます。
 この言葉は私の造語でございますが、もう少し解説いたします。昔、三島市の長谷川先生という郷土史家の話を聞いたことがございます。その中に、「三島は歴史的にいろいろな損をしてきた」という下りがありました。三島駅を下土狩に持っていかれたなど、地勢的なものに関する経済的損失などの話は、逆に長泉の地理的、時空的な立地条件や、わが町の運、そして先人の英断に感謝したものであります。旧三島駅から始まり、新幹線の駅、このたびの新駅などの鉄道の便、現東名のインターを含め、主要国道が通る道路の条件、温暖な気候、そんな総合的なインフラ魅力、つまり天から与えられた立地的な得が長泉にはあるんじゃないかということであります。がんセンターもできました。お医者さんや看護師さん、検査技師さんとか研究者の皆さんなど、資格や能力を持った方々が集まってきます。県内でも高学歴者が集まる町の一つになるのではないかと思っております。交流人口もふえます。町民に先端的な学習の動機づけなどが可能な条件になっているんじゃないかと思うのであります。学習指導では、有名な大手の会社もあります。町内に内在する人材的宝物が活用できないかなと思うのであります。これも立地的な得、損得の得と考えるのであります。
 石川知事は静岡県を「富国有徳」の県にしようとおっしゃっております。わが長泉は、例えば医者や弁護士、各種博士などを排出し、ノーベル賞候補が出る町を目指しませんか。立地的な得を社会のためになる人、そして具体的な将来目標を定め、社会的徳を排出する町にしませんかというものであります。もちろん学業成績優秀者のみを多く出そうというのではなく、変わった発想や考え方のできる人も育てたい思うのであります。いかがでございましょうか。
議長(下山 登)
 教育長。
教育長(土屋郁夫)
 長泉町をこの「富得有徳」、今この理念をお話しいただきましたが、この御質問の中にもありましたように、議員の御指摘の石川知事の地域づくりキャッチフレーズ、「富国有徳」の、私、説明を拝聴いたしました。富国というのは、経済的、精神的にも豊かで文明度の高い国、地域、社会のことですと。そして、有徳とは、そういう地域社会を形成する人々のやる気のことです。知事は述べております。この言葉の背景には、富士山の存在があります。富士山の「富」は富(とみ)、「士」は志高く見識のある人です。富士のように有徳を持って経済的に豊かであると同時に、精神的にも豊かな魅力ある静岡創出の基本理念であると、このように申しております。
 このことは、私ども長泉の「ともに生きる心豊かなまちづくり」と軌を一にするものであると私は思います。今、議員御指摘の「富得有徳」も通ずるものがあろうかというように考えております。私は、元気な長泉の主役は何といっても人であります。そのために、御指摘のこの豊かな発想といいますか、あるいは多様な考え方のできる人づくり、ノーベル賞のあの方々は、私はそのとおりだと思います。このことこそ今求められている人間像でございます。そのための教育を考えたとき、地域のこの人材とか、あるいは地域の教材を、もっともっと活用を考えていかなければならないと。特に町内各学校では、そういう面で非常に積極的に取り組んで御協力もいただいております。開かれた学校づくりに、さらに一層力を注いでまいりたいと考えております。くどいようですが、そのことが議員御指摘の「富得有徳」の町につながるものだと考えます。
議長(下山 登)
 6番。
6番(四方義男)
 私の考え方にいろいろ御不満もあろうかと思います。でも、私は長泉町にある別な宝物にも気づいてほしいなと思うのであります。もちろん人生における先生や教材は、どこの町や村にもあるはずです。地味で目立たなくても、毎日を一生懸命生きている人から学ぶことも多くあります。私は、ここでは、チャンスとかタイミングというものがあるんじゃないかなと、そういうことを強調しておきたいのであります。私、やはり三島市の長谷川先生の言葉がまだ重く感じられております。

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Last Update 2003. 4.10