17番(八木秀英)
 がんセンター周辺のファルマバレー構想の進捗状況はということで質問をいたします。残された時間がちょっと短いものですから、行ってこいになってしまうのかなというふうに思いますけれども。
 長泉町に建設をされました静岡がんセンターが開院をいたしました。開院後2カ月余りがたちましたが、開院から約1カ月後の10月には、既に希望者数を計画予定者数を大幅に上回り、その後も変わらぬ推移を見せているということであります。同センターでは、実情に合わせた対応に主眼を置き、予定計画年次にこだわることなく利用者を尊重した対応をされているということで、私も心強く感じておる次第でございます。また、職員募集、事業委託なども着々と行われ、地元である長泉町内においては、植木等の管理業務をシルバー人材センターが受注、関連企業等においても、職員の募集等が随時行われるなど、経済効果が目に見えた形で現れてきております。例えば地元及び周辺地域への多大な経済効果を確信して、長泉町への誘致を強く提言をし、誘致の実現に向けて各方面への働きかけや、調査研究などで多くの関係者の皆様とともに歩んできた一員といたしまして、私も今日の状況に一安心といった心境でございます。
 一安心とたった今申し上げましたけれども、がんセンター周辺へのファルマバレー構想が静岡県から発表されてから既に2年余りの歳月が経過をいたしておりますが、いまだ具体的な構想内容は何ら見えてきておりませんが、ファルマバレー構想の核となる施設、静岡がんセンターが計画予定を上回って推移しているということでありますので、ファルマバレー構想についても、一歩でも前に進むように、町として努力をしなければならない時期に来ていると私は思っておりまして、足踏みをしているような現状では、とても一安心もしていられません。
 富士宮市では、景気の低迷で全国の自治体が企業誘致に苦戦をしている中にあって、市の担当者が、公務員的な待ちの姿勢から、セールスマン的な発想へ脱却し、きめ細かなサービスを提供することで厳しい誘致合戦を勝ち抜き、富士宮市への工場進出は好調だということであります。このファルマバレー構想は、静岡県の計画でありますから、長泉町の考えだけで、また周辺の東部地域の市や町の考えだけで進めていけるものではありませんので、いろいろと難しい問題もあろうかと思いますけれども、がんセンターの地元という立場の長泉町としては、それなりの認識をしていただき、連絡役なり、まとめ役なり、構想実現のための努力を惜しむことのないよう、時と場合によっては、ある程度主導的な立場に立って取り組んでいただきたいと思っております。また、土地利用、資金面等の具体的な内容に関しましては、県の体制、体質を十分に考慮されまして、町は、公務員的な待ちの姿勢から脱却して、積極的な姿勢、体制で対応していただきたいと思います。
 ファルマバレー構想発表後、今日までの町の取り組みと、進捗状況についてお伺いをしたいわけです。また、今日に至るまでの構想に対する当局の認識、今後の対応について、所信についてお伺いをいたしたいと思います。
議長(下山 登)
 総務部長。
総務部長(瀬戸利満)
 お答えします。
 ファルマバレーのことに対する町の取り組み、それと進捗状況ですけれども、県のファルマバレー構想の対応につきましては、既に御承知のとおり、この地域がその一翼を担う地域として、当長泉町、まちづくりの方向を検討するために、昨年13年度に、学識経験者、がんセンターを初めとする県の関係部局の方々、それと、民間からは製薬関連の企業の方々等を委員にお願いして、調査検討を行ってまいりました。それが昨年です。平成14年度、ことしに入りましては、これらの委員の方々に加え、近隣、これは静岡県の東部の構想でございますので、沼津市、三島市、裾野市、御殿場市、清水町、それと小山町各市町のそれぞれの助役にも委員に加わっていただき、広域的な観点から検討委員会を設置し、10月11日に第1回の委員会を開催いたしました。この委員会では、これまで長泉町における主に昨年度やった調査内容や、各市町村におけるファルマバレー関係施策の取り組み状況などをいろいろと出し合って、共通認識をした第1回目の内容でした。
 ファルマバレー構想は、本来県東部の地域全体のいわゆる潜在能力に着目して、これを生かしながらの活性化の構想でありますので、一方これらの構想を推進するために必要となるいろいろな機能設置のための土地利用を図っていく上で、それをすべて地元の長泉に求めていくということは、いろいろな奥行き的な施策でございますので、現実的ではございません。このようなことから、近隣の市町村が、ファルマバレー構想に関する情報を同じように共有しなければならないと。今後、がんセンターや県立の研究所がまた設置されるわけですけれども、これらが最も生かされる、また必要とされるいろいろな機能の選択、それと、近隣の今言った各地域、市長の役割分担を明確にしていく必要があるということから、今言った委員に各助役さんを入れてもらった経緯があります。
 現在、県におきましては、医療・医薬関係機関による治験ネットワークの構築、あるいはがんセンターの医師等と民間の医療技術者関係などによる、いわゆる技術交流会が進められております。これらの具体的な動きがますます活発になっていくと思います。今後、ファルマバレー構想における周辺都市の役割が、これ以上に明確化になっていくものと考えております。
 この町が設置している先端健康産業集積土地整備計画検討委員会と言っていますけれども、今後のいわゆるスケジュールの調整の中で、できれば年内にも第2回の検討委員会を開催し、その中で、中長期、あるいは向こう何カ年の短期的なとらえを明確にし、最終目標としています土地利用の方向と、受け皿として具体的に期待される内容、そして、そのスケジュール等を明確にしていきたいと思っております。
 また、最近になってですけれども、沼津市を初めとする近隣市町の協働で、起業、創業の推進やベンチャー企業の育成策について検討する勉強会、これも12月にちょっと予定しておりますけれども、そんな予定をしております。具体的な内容についてはこれからの話でありますが、ファルマバレー構想の推進策の一つとして、いわゆる民、いわゆる企業サイドから見た地域の魅力アップにつなげていければと、それらの勉強会を考えております。さらに、平成14年度中、来年3月までには県に働きかけをしながら、ファルマバレー構想をサポートするまちづくりの方向や、構想の進捗など、PRすることを目的とした地域住民、いろいろな商工会だとか、地権者、それらの参加を視野に入れた内容のシンポジウムの開催についても、今、検討しているというようなことでございます。
 それと、町のこのファルマバレー構想に関する認識、今後の対応、所信というようなことですけれども、今年度に入ってからは、県が示した富士山麓先端健康産業集積構想の向こう5カ年の実施すべき戦略の具体的な内容を示す第1次戦略計画におきましては、第1として産学官連携による先端的研究開発の推進、2番目として新産業創生と既存産業活性化という大きな2つの基本戦略があります。そして、これらを推進するための戦略として3つあるわけですけれども、第1としては医療研究開発ネットワークの形成、第2として人材の育成、第3としては都市基盤の整備促進と、そういう3つの支援、戦略は掲げております。そして、これらの戦略の基本方向、及び実現を図るために必要な戦術をさらに15項目位置づけ、それをもっと具現化する推進プロジェクトを定めております。しかし、これにつきましは、全体事業を含めて具体的なものではありません。これだけでは、構想推進に向けた長泉の土地利用の方向が明らかにされて目に見えるものではありません。今後、さらに、いわゆる民、産、学、官の連携により、具体的なこれらの交流を深めながら、新たなネットワークの構築の中で判断されていくのかなというような考えでおります。
 構想の核であるがんセンターとがんセンターの研究所が立地する周辺の土地につきましては、長泉のことですけれども、だれが見ましても最大級の関心を寄せられる、いわゆる地区であることは明白であると思っております。がんセンター、あるいは県におきましても、現在具体的なここの土地にこういう企業を誘致するんだというような土地利用の絵は描けておらず、今後いろいろな課題の整理や、関係機関との連携が進むにつれ、最も土地が有効に生かされる機能が、これからは絞り込まれていくものと思っております。
 今回の町が設置している調査委員会を初め、長泉町のファルマバレー構想に対する熱意と努力については、県の関係部局においても、それなりの評価をいただいており、今後もこのような県との信頼関係の中、さらにまず三島等近隣市町村をリードをしながら連携を深めてまいりたいと考えております。
 このような経済情勢、不況の中でありますけれども、ファルマバレー構想のいわゆる目指す方向と、その核となるがんセンターの技術力を背景とした吸引力のある、魅力ある長泉の地域でありますので、町としましても、将来悔いのない土地利用と、未来へつながる地域づくり、まちづくり、多少時間がかかるわけですけれども、さらに検討を深めてまいりたいと、そのような、いわゆる認識なり、感想を持っております。以上です。

Copyright(C) 1997  長泉町役場 企画広報課 E-mail:kikaku@nagaizumi.org
Last Update 2003. 4.10