8番(花房由美子)
 次の質問に移りたいと思います。
 健康づくりには指導者養成をということで伺わせていただきます。きのう、長泉小学校の体育館で体力テストが行われました。小学生から84歳までの方が参加してくださり、血圧測定をしてから握力、それから上体起こし、これは腹筋の力ですね。長座体前屈、足を投げ出して座って、前に手をどのぐらい伸ばせるか、何センチぐらい、体がやわらかいですよというのです。それから、立ち幅跳び、ジャンプ力です。反復横跳び、俊敏性です。シャトルランといいまして、20メールの長さを何回往復することができるかという持久走を行いました。それぞれの種目の得点によって、その方の体力年齢がわかるというものです。いろいろなスポーツの計画を立てる上では住民の年代別体力のデータも必要であるということで集め始めたんですけれども、まだ全体が網羅されている状態ではありません。しばらくの間、あちらこちらで皆さんの体力を測定することになるのではないかと思います。
 スポーツ振興計画には、体力とは別に何が住民にとって必要なのか。住民のアンケートの結果、8つの課題が示されています。スポーツはしたいけれども、現状ではなかなかできないというスポーツ潜在層に対する受け皿づくり。2つ目に、関係機関との連携による施策の総合的な展開。3番目に、スポーツを通じた世代間、地域間における仲間づくりやコミュニティーの形成。4番目にスポーツ環境の充実。5番目に、地域住民が主体となったスポーツ振興の展開。6番目に、指導者を初めとする現場の関係者の充実。7番目に、きめ細かな情報の提供。8番目に、広域的な広がりへの対応ということが示されていました。この課題に対して、平成14年度、ことしから23年度までの10年間を目標年次としてスポーツ振興計画が立てられています。施設の充実も大切なんですけれども、私は課題の6番目、指導者の充実について1つ提案をいたしたいと思います。
 前にわくわく塾のことを提案させていただきました。住民の方々の持っている力を発揮して、塾経営という手法をスタートさせていただいたのですけれども、今度は人材発掘というよりは、人材養成の方の話をお願いしたいのです。
 北海道の北見市の例なんですけれども、春に委員会で視察に行ってまいりました。北見市にはスポーツリーダーバンクが設置されています。そこでは、「市民の多様なニーズに答えるため、幅広い教養と専門的な知識を兼ね備えた生涯スポーツ指導者を養成する」という趣旨のもと、市民の希望者に無料で理論と専門教科の実習を100時間、2時間ごとの50回、これを講習して養成しています。講習の修了者はスポーツリーダーバンクに登録して、地域やグループからの派遣要請に応じております。講習の内容はといいますと、社会体育概論が8時間、スポーツ心理学が6時間、スポーツ生理学が10時間、スポーツ医学6時間、地域におけるスポーツ行政4時間、運動スポーツの基礎理論6時間、以上が理論として36時間行われます。実技としては、基礎体力づくり、準備運動、整理体操とか、外で行う軽スポーツ、屋内で行う軽スポーツ、それからレクリエーションの実技などに24時間用意されました。そして、企画立案の手法とか指導方法、実践の研修、それから指導の実技、これらに36時間で、合計100時間という数字になります。
 私は、この北見市の例に長泉町独自として健康づくり対策という意味合いから、保健センターでやっている食生活とか乳幼児分野での基礎、基本知識とか、それから高齢者の生理学、あるいは高齢者ができる実技などを加えた養成講習を行って、健康づくりの指導者を養成していくべきではないか、それを提案したいと思います。人づくりをしっかりしておけば、施設が完備していなくても、その指導者たちが知恵をめぐらせて地域のあちらこちらで健康づくりの和を広げていくことができると思うんです。ですから、北見の場合には2年間という中で100時間かけて養成しているんですけれども、同じような形を長泉町でもとって、健康づくりの指導者という形で養成をしていただきたいと思うんですが、いかがお考えでしょうか。
議長(下山 登)
 教育部長。
教育部長(遠藤敬二)
 お答えいたします。
 北見市の方の視察には、福祉部長と私と委員会の方に同行させていただきまして、一緒に視察をさせていただきましたので、向こうの内容については承知しております。広い意味での健康づくりという御質問ですけれども、私の方からは体育、スポーツという立場の方で回答させていただきます。
 現在、町の方では、町の体育施設17施設を使いまして、年間延べ約28万人の町民の方がスポーツをしているような状況でございます。その場には、数多くのスポーツ指導者等が活動、活躍していると考えられます。町のスポーツ指導者養成につきましては、スポーツリーダー養成講座を体育協会、スポーツ指導者、学校スポーツの担当者等を対象に開催して、13年度ですと延べ184名の参加を得て開催しております。また、現在、町には20名の体育指導員を委嘱してありまして、町民のだれでも気軽に参加でき、健康づくりが行われるようなスポーツレクリエーションの普及に取り組んでいるところでございます。また、各種スポーツ団体には活動の中心になる指導者がおられまして、いろんな方面で活動の指導をしてもらっているところだと考えます。いろんな研修がとられて、指導員として必要な研修にも心がけておりますけれども、多様化するスポーツニーズと健康志向の中で、より専門的なスポーツ指導者の要請は多く、より専門的な指導者の発掘、養成は大切なことだと考えております。
 つきましては、今、御質問がありましたように、昨年策定いたしました町のスポーツ振興基本計画の中にもありますように、その中の基本施策であります生涯スポーツの指導者・専門員の育成計画に沿って、指導者候補の呼びかけ、また今あるスポーツリーダーの養成講座の充実、スポーツ・健康リーダーバンクの設置など保健センター等関係との連携をとりまして、健康づくりと町民にとって活用しやすい指導者体制づくり、指導者養成システムを今後考えていきたいと思っております。以上です。
議長(下山 登)
 8番。
8番(花房由美子)
 私も体育指導員としてもう13年ほどやらせていただいているんですけれども、研修ということ自体が独自の努力だけなんです。まとめて研修というのは、年に一、二回あるんですけれども、例えば北見が行っているようなスポーツ生理学とか医学とか理論とか、そういうものを系統立ってということはありません。ですから、自分が指導する上で、必要な知識というものは自分が勉強してこなければできない。そうすると、今現在20名いる体育指導員にかなり過重を置かれているお答えだったんですけれども、それ自体が知識のばらつきがあるという状態です。そうなりますと、本当に的確な指導とか、企画立案がやっていけるのかなという不安があります。
 そこで、先ほど私が申し上げたように、子供たちも小学校とか中学校とかの義務教育があって初めて高校、大学と進むことができる。だとしたら、リーダーたちも基本の知識が一律に同じものを持っていた上に、さらにやることが、長泉町の健康づくりということが目指せるのではないか。そしてまた、さらにスポーツ指導ができるのではないかというふうに考えているわけです。やらないとおっしゃっているわけではないので、これからそのようなことを23年までの間にやっていきたいというお答えですから希望を持っておりますけれども、より内容の濃い養成方法をぜひつくって、そして短期間ではなく、年1回だけしかやらないのではなくて、まとめてきゅっと中身の濃い教育をしていただきたい。それが養成の方法ではないかなというふうに思います。
 こういう方法というのは、全国の中でもなかなか見たことがないものですから、北見の例というのはとてもユニークで、そして北見市の人たちがスポーツに親しんでいるという、その状態がよくわかりました。あそこでは総合体育館というものをつくっていないんです。人口11万人の市なんですけれども、そういう大きなのを1つつくって住民に利用してもらうよりは、小さい体育館をたくさんつくってみんなに利用してもらおうという考えでつくってありました。ですから、県の総合アリーナ以外に体育館というものが地区にそれぞれあって、14カ所あるものですから、1万人に1人以上の数で利用できるようになっています。そして、それ以外に学校の体育館はあるわけですから、長泉町の現状とはまるで違う状態なんです。でも、そこは北見市のそもそものやり方として、大きい体育館よりは住民に利用できる小さな体育館をたくさんつくろうというコンセプトでやっていると伺いましたので、それはそちらの方が大事かなと。そのためには、どこへ行っても自分がスポーツをしたい、何か体を動かしたいという人が体育館に行ったときに、いつも常連さんに占拠されているのではなくて、体育館の中の半分は新しく来た人がいつでも参加できるようにあけておいて、そこには指導できる人が待っていてくれる、そういう状態をつくっているからこそ、すごくスポーツに親しめる町になっている。そのことが担当の方のお話を聞いていてとても感じました。担当の方がとても自信を持って話ししている、そのことにも少し感激して帰ってきたところなんですけれども、そういう人づくりということに力を入れていた北見の例というものはぜひ長泉町に取り入れていただきたいと思います。
 再質問はしないことで、次の質問に移りたいと思います。

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Last Update 2003. 1.17