3番(太白浩之)
続きまして、ペットボトルの分別回収とリサイクルについてお伺いをいたします。
当町では、ことし4月より新たなごみ分別回収が開始されました。そして、5カ月が経過し、今では町民の皆さんの間にも、かなり定着してきているように感じられます。「分ければ資源」という言葉がなぜか有名になり、ほとんどの自治体がごみの分別回収をかなり積極的に進めています。また、そうして住民の皆様も大変に協力的であります。
しかし、私の母校であります芝浦工業大学で材料工学を研究する武田邦彦教授は、「分ければ資源になると安易に考えるな」と警鐘を鳴らしています。ペットボトル、発砲スチロール、紙パックなどは、回収が効率的ではなく、この中でも、特にペットボトルはその典型であると言われています。私たち消費者は、簡便さなどから、最近は好んでペットボトルを購入しており、日常生活においては、特に若い人たちを中心に、切っても切れない存在になっています。そこで、今回は、ペットボトルを例にとって少しお伺いをさせていただきます。
それではまず、長泉町における4月からのペットボトルの回収量と、回収後はどのような処理を行っているのかをお伺いをいたします。
議長(下山 登)
都市環境部長。
都市環境部長(土屋秀明)
お答えいたします。
ペットボトルの収集実績ですけれども、平成13年度1年間におきまして、68トン、月にしますと約6トン弱の実績を数えております。さらに、今年度4月から8月までの間で38トン、この間につきましては、月8トンというような増加傾向にあります。時期的に気温の暑いこの年の夏だったものですから、その辺も多少は影響はしていると思いますけれども、ふえている傾向にあります。
集めましたもののその後ですが、どういうふうに処理をしているかということですけれども、回収をしたものについて、これは清掃事業所の仕事として行っておりますけれども、1メートル四方の角の立方体に圧縮をいたします。さらに圧縮をしたものを梱包いたしまして、梱包したこの形をベールというふうに呼ぶようですけれども、ベール状にした後に、容器包装リサイクル協会が指定をしております再商品化事業者へ引き渡しております。そこの事業者では、さらに分別、破砕、洗浄等の工程をした後にペレット状になった樹脂を再商品化製品利用業者、要するに最終的な製品になる前の原料にということで出荷をして、回しているという状況でございます。
議長(下山 登)
3番。
3番(太白浩之)
ありがとうございます。
リサイクルの最大の問題点は、リサイクルすることによって、かえって資源エネルギーや社会的エネルギー、コストを余分に使ってしまうということであります。武田教授の研究では、1リットル用のペットボトルを1本つくるのに、石油のコストは約7.4円程度で、使って焼却すれば9.2円程度の消費で終わると言っております。しかし、再生すると、最低でも26円はかかるとも言っております。これは、皆さんがリサイクルに協力し、ペットボトルが加工が楽なようにすべて透明で汚れたものも入っていないなど、リサイクルをするための理想的な条件をそろえた場合を前提に計算しています。実際には、さまざまな悪条件があり、なかなか26円では済まないでしょう。また、ペットボトルは、リサイクルで大部分が再生繊維やシートなど、他の素材になっています。古紙から再生紙ができるように、ペットボトルからペットボトルに戻るのでなければ、リサイクルとは言えないのではないでしょうか。ペットボトルは、リサイクルに回すとかえって石油のむだ遣いになって、環境に負荷がかかるとも言われています。現在のペットボトルの回収とリサイクルに対する町の考えについてお伺いをいたします。
議長(下山 登)
都市環境部長。
都市環境部長(土屋秀明)
お答えいたします。
ペットボトルからペットボトルへというような再生の方法というのは、まだ試験的に行われているのが現状のようで、コストも大変かかるというような状況のようです。
ペットボトルは、皆さんご存じのように、1本ずつほとんどのものはかなり中身が透けて見えるために、中もきれいかどうかもわかる、あるいはごみと出すにしても、軽くて出しやすいというようなことがありまして、うまく回収できる1つの代表例だということでございます。ただ、このペット樹脂そのものを再利用しようということにしましても、重さそのものに弱いとか、あるいは外からの力に弱いということで、先ほど太白議員がおっしゃっていましたように、現実は、ペットボトルを利用しての繊維とか、あるいはシートの原料とするということで、再利用しているのがほとんどのようでございます。
そこで、町といたしましては、これは法の中に循環型社会形成推進基本法という法がございます。この法に基づいて、町のごみ収集等の計画を策定し、各種の今おっしゃられましたような新たに取り組む技術の動向等を見ながら、基本的には社会的に認知されて確実に処理できる方法を選択していってきているものでございます。
リサイクル、リサイクルと言う中に、3つのRがあるということですけれども、1つは同じものを長持ちするように大切に使うということ。それから、さらに繰り返して使うとか、それからもう一つが、今のお話の、今回出ております再生利用のリサイクル、という3つのRがあるということです。ヨーロッパの中の、特にドイツなどでは、同じものを再度利用する、例えば瓶の場合には、飲料容器なら、おおむね8割が使ったものを洗浄し、再利用しているというような状況のようです。今回のお話のあるペットボトルにつきましては、そのドイツの中では、さらにそのまま再充填をして使える可能なペットボトルもあるようですけれども、なかなかこの辺は国民性といいますか、日本の場合には、どうしても消費動向が使い捨てというようなのが主流のために、今のようなお話が出ているわけでございますけれども、町としましては、先ほど言いましたリサイクルの3つのRということを住民の皆様にさらに広めて御協力を願いたいというふうに考えております。
それで、御質問の中に、ペットボトル1リットル当たりつくる際の費用が比較で出されました。現在、町はペットボトルについては、かつては埋め立てをしておりましたけれども、収集したものについては、先ほど言いましたように、圧縮等しながらリサイクルへ回して、次の回収業者に回しています。それと、焼却との費用を較べて、焼却の方が低いというお話がございました。単価的なものはそういうようなことがあるかもしれません。ちょっと実情については、私、現時点ではつかんでおりません。
しかし、その金銭的なもの、あるいは石油の消費を多くすることによって、地球温暖化等、環境に対する影響、これは町が焼却をするか、あるいは次へ回してほかの業者がそこで再生するために石油を使うかというその別のものはあると思いますけれども、現在、町が進めておりますごみ処理は、1つは、今の焼却場の中でペットボトルは燃やさないということが1つ。それから、埋め立てにも回さないという、これは予算等の中でも御審議いただきましたけれども、そういう考え方で進めている中で、そうしますと、ほかの方法ということになると、町がみずから処理をできない、そのために、処理を外部へ回すということになります。その際に、今、容器包装リサイクル法等、リサイクルで進めている方法としてやっているわけですけれども、やはり公共団体として、一般廃棄物というのは、みずから処理をする責任がございます。そういう中で、現在は、今おっしゃられますように、いろいろな環境の問題、あるいは新しい技術の問題があるかもしれませんが、町として安定的に処理を回す方法ということで、現在のリサイクルの方法をとっているわけでございまして、現時点では現在の方法を続けていくという考え方を持っております。
Copyright(C) 1997 長泉町役場 議会事務局 e-mail:gikai@nagaizumi.org
Last Update 2003. 1.17