議長(下山 登)
休憩を解いて会議を再開いたします。
17番。
17番(八木秀英)
それでは、午前中に引き続きまして質問をいたします。
小中学校の普通教室の冷房化をということで質問をいたします。
家庭や公共施設での冷房化が広く普及する中、現在、小中学校では、職員室や保健室、音楽室などの特別教室、コンピューター教室などは、冷房化の補助対象になっておりますが、児童生徒が学校生活で大半を過ごす普通教室につきましては、補助の対象外となっております。
思い起こせば昨年の夏も猛暑でありました。ことしの夏も昨年にまさる猛暑となりました。役場庁舎、図書館、文化センターなどの町の施設はもとより、各家庭でも冷房設備の稼働時間が長くなったことと思いますが、町内の小中学校では、この暑さに加えまして、近年特に都市基盤が着々と整備をされている長泉町におきましては、必然的に交通量がふえまして、環境対策といたしまして、交差点などでは設計段階での工夫や植採による工夫など、ハード・ソフト面でさまざまな対応がとられていることは承知しておりますが、天候による影響とともに、交通量の増加にともなう環境の悪化が懸念されております。特に、主要路線に近い教室では、交通騒音がひどい状況でありまして、普通教室でも窓を開放しての授業には集中力がとぎれるなどの悪影響があります。普通教室での冷房化が必要であると私は判断をいたします。
幸いなことに、文部科学省では、2003年度から普通教室の冷房化を進める方針を固めております。方針の内容では、空調設備を国庫補助の対象とするというものでありますが、省エネルギーの性能が高いこと、排出する熱が少ないことなど、地球環境への配慮のための一定の条件が課されており、新増築や大規模改修をする学校に当面は限定をし、順次補助対象を拡大して、普通教室の冷房化を進めていくという考えであります。
私は、必要と認められる普通教室につきましては、すぐにも文部科学省の進める普通教室冷房化の補助対象として取り組むべきと考えます。しかし、学校は教育の場でありますので、暑い、だから冷房化をと、単純な理由だけで学校の冷房化を進めるべきではありませんし、いろいろな立場で賛否両論、さまざまなお考え、御意見が当然あると思います。国庫補助の対象となるためには、省エネなどの地球環境への配慮のための一定の条件が課せられております。植物による自然空調と空調設備との併用がより効果的ということで、近年、省エネ節電等も目的といたしまして、さらには地球温暖化防止を目標として、屋上庭園やつる性植物などの植採による緑のカーテンが奨励されておりますので、冷房化と緑のカーテンと併用することで、補助対象に課せられた条件をクリアできると同時に、教育的な観点から見ましても、環境教育の貴重な実体験として十分な効果が期待できるものと私は考えます。
町は、町立各小中学校の教育環境向上のために、学校全体の冷房化を考える考えがあるのか、または今後の町の取り組みをお伺いをしたいわけであります。
先般、大阪府におきましては、公立の高等学校全部普通教室、そういうものを冷房化を図るという方向を打ち出しております。このように、よく学校週5日制の問題が起きたときにも、いろいろな形の中で教育レベルの低下、そういうものが叫ばれる、そうした中で、より充実した形の中で、密度の濃い形の中で学校教育を推進していく、そういう方向を打ち出すところが着々とふえているわけであります。そうした中で、町の小中学校の冷房化、普通教室の冷房化に対する考え方が町当局にあるのかどうか、お伺いをいたしたいと思います。
議長(下山 登)
教育部長。
教育部長(遠藤敬二)
お答えいたします。
町では、小中学校の施設整備につきましては、学校における教育の円滑な実施のために、安全で良好な教育環境の確保ということで努めているところでございます。
今、御質問のありました学校の冷房化のことでございますけれども、文部科学省より当初質問にありましたように大規模改修、新築等に合わせる冷房化という提案をされましたけれども、その後、今後10年間で全国30万ある普通教室を冷房化をしていくという形で方針を打ち出されております。
最初に、現在の長泉町の小中学校の冷房化の、空調設備の設置の現状を申し上げますと、当町では平成4年度から設置を始めまして、平成10年度までに各小中学校、パソコン教室、職員室、事務室、校長室、保健室、そして、北中だけ司書室に設置をされております。本年度に入りますと、平成14年度、長中、北中におきまして、特別教室等に現在空調設備の工事を実施しております。長中では、図書室、音楽室、被服室、相談室、応接室、北中では、図書室、相談室、会議室、応接室等に設置をしているところでございます。なお、このうち図書室、音楽室、被服室、相談室につきましては、国庫補助を受けて現在進めております。
普通教室の方の冷房化の関係ですけれども、現状の先ほど質問にありました環境問題で、長泉中学校につきましては、幹線道路の開通等によって特に南側の2階、3階に普通教室が12教室ございます。その教室ですけれども、特に大型車が通るときに窓をあけて授業をしていると、騒音等で少し支障が出てくると。そして、北側の校舎ですけれども、通常夏は窓をあけて授業をやっているようですけれども、日陰になることと、反対に今度風通しが悪くなって夏場湿気が多いというような状況のようです。ですから、この騒音の問題等もございまして、長小につきましても、これに似たような状況がある程度あらわれているというように思われます。
町といたしまして、長泉町の第3次総合計画の学校教育の充実を図る中で、「安全で良好な教育環境を確保し、教育内容の多様化などに対応するため、施設の整備に努めます」という方針を、施策を打ち出しているわけですけれども、今後国の方から具体的な方針が示されると思います。現状では、まだ国・県からも具体的な指導等は来ておりませんけれども、11月に県の方で教育長会議があるということですので、その辺で具体的に国・県の方針が示されると思います。それをもとに児童生徒がよりよい環境の中で勉強ができるように、普通教室の冷房化につきましては、国・県の動向を見ながら進めていきたいと思っております。
それとまた、自然を利用したという緑化の問題ですけれども、今、御質問がありましたように、2日ぐらいの前の新聞ですが、静岡新聞の方に、がんセンターの屋上の緑化の記事が載っておりました。雨水とパレットを利用した経費を節減したという、このような屋上の緑化につきましても、いろいろな方策がこれから出されてくると思いますので、その中でいろいろ検討して、冷房化と、あと校舎敷地内の緑化等については努めていきたいと思います。以上です。
議長(下山 登)
教育長。
教育長(土屋郁夫)
普通教室の冷房化につきましては、今、部長がお答えを申し上げたとおりでございます。以前から、国では特別教室以外の普通教室も冷房化をしてほしいと、特に都市部の教室の温暖化、そういう中で、あるいは空港の近く、あるいは交通の騒音の激しい学校、そういうところでは強い要望がありましたけれども、文部科学省は健康と健康づくりというような観点で、この財政当局から普通教室のこの点は受け入れられなかったということがございますが、ここに来て、7月31日だったと私は記憶しておりますが、それから8月の半ばにかけまして、今、議員御指摘の文部科学省では、次年度予算概算要求の中に100億円、この要求を盛り込んだと。そういう中で、一気にこの普通教室の冷房化ということが話題になりました。
そこで、議員、素早くその声をキャッチして、私どものこの長泉町の教室の見直しをというような御意見は、私は、非常に敬意を表するわけでございます。
そういう中で、これから学校環境の推進を進めていく基本的な考え方といたしましては、私は地域への学校の開放、そして、夏休みを、この中で、学校の教室の活用、あるいは今盛んに言われておりますことは、夏休みを縮めて、そして、その分を秋にもっていって、秋休みをつくったらというような奨励、こういうことの動きがあります。したがって、文部科学省の動きが具体化いたしました。
そこで、私も、賛否両論いろいろ投書、あるいは新聞の社説、こういうものを見てみますと、この冷房化にはいろいろ反論もございます。体格はいいけれども、体力が劣っているではないかとか、あるいは精神的な粘り、耐性、こういうものが欠如しているのではなかろうか、これをますますこういう環境をつくって弱くしていくのではなかろうか、こういうようないろいろな反論もございます。新聞の投書などを見ましても、納得できない教室の冷房化、あるいは貧しいが勤勉、その姿どこへというような投書などもございます。
私も、そのことにつきましては、本当に十分わかるわけでございますが、しかし、議員御指摘のように、子供の生活環境、特に住環境は大きく変化をしております。そういう中で、今、申し上げましたように、夏休みのあり方の問題、そして学校開放の問題、心身の健康の問題等々踏まえ、学校環境のこれからのあり方というものは、従来の考え方の発想を転換しなければ、私はならないというように考えております。
したがって、具体策につきましては、きょう御提示はできませんが、町内外、特に国の動き、あるいは県の動きを見ながら、今後、長泉町の教室環境、学校環境はどうあったらよいかということをみんなで相談しながら進めてまいりたいと、これは私の考え、姿勢でございます。
議長(下山 登)
17番。
17番(八木秀英)
部長及び教育長に、もう前向きというよりも、学校のあり方まで踏み込んだ形の中で大変いいお返事をいただきました。これ、やはり教育部局でこれだけの姿勢を持っているんだから、当然財政当局がしっかりした形の中で、そういう今の流れというものをしっかり見据えた中で、そういう予算づけというものをしっかり考えていただきたい。教育部局の方でいくら言ったって、財政当局でぐっと締めつけたら何にもできないんだから。いや、状況を見たら、国のあれを待ってちゃんとしなさいよなんて言っていないで、そこまで踏み込んだお答えをいただいているんだから、ぜひ財政当局もそういうものを踏まえた形の中で考えていくかどうか、まずそちらのお考えを伺いたいと思います。
総務部長(瀬戸利満)
いろいろと予算が絡むことです。今、教育長が言ったように、文部科学省がそういうような補助金も出したりという方針を打ち出したということで、長泉町も小学校3校、中学校2校という形で5校あるわけですので、教育委員会からいろいろなことで、また来年に向けた予算編成も近々になります。実施計画もあるというようなことで、そんな形で教育委員会の考え、それとやるならばどういうことでやっていくのか、補助金はどの程度確保できるか、そんなことを踏まえまして、実施計画、予算編成等に望んでいきたいと、そういうように思っています。
議長(下山 登)
17番。
17番(八木秀英)
ありがとうございます。ぜひ今、学力の低下という部分の中で大変心配されておりますので、そういう部分も踏まえて、恐らくこういう厳しい状況の中で、今後、地域のそういう部分での学校の競争みたいな形になってきますので、ぜひ長泉町の子供たちがほかの地域に負けないような、そういうような限られた制限の中で、より密度の濃い教育ができるような環境を整えていただきたいなと思います。
Copyright(C) 1997 長泉町役場 議会事務局 e-mail:gikai@nagaizumi.org
Last Update 2003. 1.17