議長(下山 登)
休憩を解いて会議を再開いたします。
12番。
12番(勝呂正和)
それでは、最後の質問をしてまいりたいと思います。
最後は、今国会で審議をされております有事法制の自治体への影響についてということで伺います。今国会で審議中の有事法制3法案について、全国の自治体で慎重審議を要求する声が上がっています。この有事法制3法案では、武力攻撃事態法が発動するのは、我が国に対する外部からの武力攻撃が発生した事態、そして、おそれのある場合、さらに、予測される事態とされております。さらに、日本の領域だけではなくて、公海上であっても、また他国の領域であっても、自衛隊に対する攻撃があれば、この法律全体が動き出すということであります。そして、自衛隊の動きやすいように、国内が統制されます。国民の自由や権利は制限されます。
私がここで強調したいのは、こういう事態になると、役場の体制が軍事優先のための非常時態勢に変わるということであります。有事事態の自治体では、職員全体の配置態勢が特別態勢となり、住民サービスが縮小停止されます。災害時の対策態勢に準じたものが考えられ、毎年の災害訓練も有事の訓練をあわせ持たせられるようになるということが考えられます。そして、何よりも、町長はこういう事態になることに同意できないと思っても、つまり、町長の心情から戦争には反対だ、だから、長泉町は協力できないとしても、そのときは国が直接町長の頭を越えて乗り出してくるということになります。自治体の長である町長は、地方自治法の本旨にのっとり、町民の生命財産を守る責務があると考えます。したがって、憲法、そして地方自治法を真っ向から否定するこの法案に反対を表明すべきだと考えますが、町長の所信を伺いたいと思います。
議長(下山 登)
町長
町長(柏木忠夫)
お答えします。
御質問の有事法制関連法案につきましては、武力攻撃事態への国、地方公共団体等の責務、役割分担等についての基本方針が示されており、ご存じのとおり、現在、国会で審議中であります。この法案については、我々地方公共団体が武力攻撃事態対処に関して果たす役割に加え、内閣総理大臣の地方自治体への指示や代執行権等、国による地方自治体への総合調整や指示についても定められるものとなっておりますが、全国知事会等、他の地方自治体の長からも意見が出ているとおり、現時点で国から具体的な法律内容の説明等がほとんどなく、今後の法整備も含めて不明な点が多いのが現状であります。
確かに、地方公共団体の有事の際の役割等については、憂慮すべき事項がある懸念はありますが、国もまだ明確な見解等を示しておらず、また今後、地方公共団体への詳細な説明を国も実施していくとのことであるので、国会の審議の推移を見守りながら、今後の法案に関する国の説明を受けた上で対応を考えていきたいと思います。以上、御回答させていただきます。
議長(下山 登)
12番。
12番(勝呂正和)
今町長からいろいろ不明な点もあるということで、国会の審議を見守りたいということがございました。そういうふうに今回の有事法制3法案については、不明な点、明確にされていない点が多いわけであります。したがいまして、完成された法律ではないわけであります。それを今国会の会期内、あるいは会期を延長してまでも成立させるというふうな動きがあるわけですけれども、そういうことになっても長泉町の町長として住民に責任を持てるということが言えるかどうか、懸念は表明できないかどうか、その点について伺います。
議長(下山 登)
町長
町長(柏木忠夫)
ただいま勝呂議員のお話しのとおり、国会の動きも現在まだ確たるものが見当たらないわけでございます。したがいまして、その流れも十分に検討させていただきまして、その上で判断をしていきたいと思います。
議長(下山 登)
12番。
12番(勝呂正和)
3月議会で私は長泉町のまちづくりは、あくまでも平和の中で行えるということで、平和を希求するために町の非核平和宣言都市をぜひすべきだという提起をいたしまして、そこでは町長は個人的には賛同できる。しかし、大切なことは住民の盛り上がりによって、それは実現すべきだというふうにおっしゃいました。したがいまして、先ほどから申し上げておりますように、完全なものではない法案、それも日本が外国から攻められる、攻めてこられた事態ということではなくて、むしろアメリカがアジアで戦争を起こした。そのときに自衛隊が協力するということしか考えられない事態であります。そういう事態になっても、国内の体制が有事体制に入ってしまうと、大変危険な、そしてそのことを憲法でははっきりと禁止しているわけです。そういう中で、自治体がそういうことに協力させられるということになっては、大変住民の生活にとっても危険極まりない事態であります。ぜひそういう観点から、国会の審議を見守りたいということでありますけれども、ぜひこの期間に成立することについては、懸念を表明していただきたい、そういうことを再度お願いしたいと思いますけれども、その点についていかがでしょうか。
議長(下山 登)
町長
町長(柏木忠夫)
お答えさせていただきます。
先ほど申し上げたとおり、現時点ではなかなか判断が難しいわけでございます。したがいまして、流れを十二分に見ながら対応していきたいと思います。
議長(下山 登)
12番。
12番(勝呂正和)
以上で、私の質問を終わります。
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Last Update 2003. 1.17