7番(木下章夫)
 それでは最後に、富士山麓先端健康産業集積構想についてお伺いいたします。
 本年9月、町民待望の県立がんセンターがいよいよ開院するわけですが、このがんセンターを足がかりに医療をキーワードとして東部地域の活性化を目指して、ファルマバレー構想改め富士山麓先端健康産業集積構想が進んでいるわけでありますが、その進捗状況についてお伺いいたします。
議長(下山 登)
 総務部長。
総務部長(瀬戸利満)
 御質問にお答えします。
 静岡県におきまして、がんセンターや併設されるがんセンターの研究所、さらに県東部地域のポテンシャルを生かすべく、富士山麓先端医療産業集積構想、いわゆるファルマバレー構想を平成12年度に策定しましたことは、既に御案内のとおりでございます。
 昨年度、この構想を具体化するために、関連分野の学識者による審議を経まして、県では平成14年度から18年度までの5カ年間の実施すべき戦略の具体的内容を示す第1次戦略計画が発表されたところでございます。
 この作業の過程で、これまでの「先端医療産業」という表現を、今、議員が御指摘のように「先端健康産業」に改めております。医療産業というとイメージ的に製薬、医療機器といった少し狭い分野に限定されるイメージを与えかねないという配慮から、県民の健康に関する産業の集積・振興をねらったものであるということを表現するためのものだと我々も理解しております。
 あわせて、この構想の通称として使われてきました「ファルマバレー構想」という表現も今現在変更を検討しているというように伺っております。しかし、この戦略計画も構想に沿った事業の方向性、あるべき論が主な内容でありまして、構想推進における重要な理念を提示しているにとどまっているというような感想でございます。
 したがいまして、構想の進捗状況として今、御説明できるようなものは現段階ではこの程度でございまして、県からのこの計画に沿った新たな投げかけは現在のところございません。以上です。
議長(下山 登)
 7番。
7番(木下章夫)
 ありがとうございます。
 答弁を伺いますと、医療から健康という幅を持たせた名称に変わったということで、県民、住民受けをねらったような感じもするわけですけれども、中身の方もただいまの説明であるべき論と理念の提示ということで、質問した進捗どころか、要は進んでいないようだなというようにも聞こえるわけですけれども、この構想はハードよりソフト、主体は民間で県はコーディネーターという中で、町内の商工業者の中で主体となりそうな業者はどのように考えておられるのか。また、その構想によって町内、中小の企業はどのような対応と準備が求められるのか、お伺いいたします。
議長(下山 登)
 総務部長。
総務部長(瀬戸利満)
 県の構想、あるいは戦略計画にうたわれている方針は、医療関係者と患者、臨床医と研究者、産業界と学術研究機関など、それぞれの主体が対話を通して協働して構想の推進を図るということであります。また、それをグローバルな視点に立った協働で取り組もうということであります。
 豊かな自然環境、静岡県東部地区の首都圏の近接性という潜在的な可能性を活用しながら研究開発をベースに高度医療を支える医薬品等の医療産業の振興・集積はもとより、お茶、ミカン、海洋資源、温泉等の地域資源や精密機械技術等のものづくりの技術の蓄積を活用し、医療・福祉機器産業、ウエルネス産業等を含めた健康関連産業の振興・集積を図るとうたわれております。
 具体的に、御質問のどの業種に関連の可能性があるのかというようなことは、そういう理念ばかりですので現時点ではコメントはできませんが、全国あるいは全世界に情報発信され、また情報の集積がなされるわけでありますので、広い分野でナンバーワン、オンリーワンの技術を持つ、あるいは目指す、企業にとっては絶好の機会として取り組んでくれることを期待しているのが現状であります。以上です。
議長(下山 登)
 7番。
7番(木下章夫)
 ありがとうございます。
 お話しを伺いますと、全体的に相当経済効果もありそうなのかなと感じますと、現在地元の商工業者は非常に厳しい経営環境になっております。そして、ビジネスチャンスに飢えている状況であります。
 そういった中で、この構想が検討されるとき、商工業の振興といった観点での構想の検討は当然であると考えられますが、そして、その構想に具体性がまだないならないなりに、また現在、具体性が何もないからこそ住民、地元、商工業者の意見を聞き、民意を反映したものがなければならないのではないでしょうか。一部の見解だけで箱をつくって、箱に入りますと挙手するような旧態然とした開発事業であるならば、もはやその必要論さえ考えるということになるかと思います。今後、そういう部分を持ちながら、その情報について、商工会や町民にはどのように伝えていかれるのか、お伺いいたします。
議長(下山 登)
 総務部長。
総務部長(瀬戸利満)
 この構想は健康産業集積振興をうたうものでありますが、これまでのように、この集積を県が工業団地をつくってそこへ集積するというような、そういう誘致をするというようなことではございません。構想が求めておるのは先端技術の振興・集積であり、それを可能とする条件の整備を推進する方向をうたった戦略計画であります。
 したがいまして、これらの計画、検討の中では、狭い地域での、いわゆる地元商工業者のインセンティブが担保されるような検討がなされたり、あるいはこの構想に記述されてくるような性格のものではないわけです。
 しかし、先ほど来、答弁させていただいておりますような集積が実現してまいりますと、二次的あるいは三次的な効果といたしまして、地元の商工業の皆様にとりましてもビジネスのチャンス、そういうような拡大につながるものと期待しております。
 情報の提供でありますが、県の戦略計画の中で、県、それと市町村等連絡協議会の設置・運営について、本年度、14年度中に設立を目指すとしております。この組織が立ち上がりますと、この組織の一因として我々長泉町、町もそうですけど、商工会等の商工団体の参画も予定されておりますので、このような中で情報提供や意見反映がなされるものと理解しております。
 また、当町におきましても、昨年度から国の委託事業の採択や県の補助を受けまして、これまでのいわゆるファルマバレー構想におけるがんセンターの地元自治体として受け持つべき機能や、がんセンター周辺の土地利用、その機能配置の方向を絞り込む検討を独自でやっているわけです。したがいまして、これらが、今やっている最中です。具体的なものが見えてきた段階で、まさに地元企業や町民の皆様、それとか地権者の皆さん、いろんな方がございますけれども、いろんな形で御提示させていただき、いろんな考えをまとめていきたいというような考えでございます。
 したがいまして、先ほどから言っていますけれど、現時点ではいろんな情報を、この程度しか持ち合わせがないものですから、今の時点で説明会等を開催いたしましても、基本的な理念や専門的な達成目標の説明に終始するだけでありまして、構想の正しい理解や今後のまちづくりにおける具体的な各自のかかわりについての検討をいただく目的からは、まだ時期尚早だというようなことです。以上です。
議長(下山 登)
 7番。
7番(木下章夫)
 御答弁ありがとうございました。
 この構想が実現されるようになるためには、我が町の商工業者も住民も、この構想に先ほどの御説明の二次的、三次的、そういった部分ではなく、主体的にも取り組めるような環境づくりがあって、初めて本格的集積構想が進展していくものではないかと考えております。ぜひとも今後の商工振興の起爆剤となるよう、行政の責任として取り組みを期待いたしまして、質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。

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Last Update 2003. 1.17