議長(下山 登)
7番。
7番(木下章夫)
家庭そして生徒、いろいろな事情で学校に行きたくても行けない生徒もいる中で、皆出席するだけで表彰することの是非について議論もあるわけであります。しかし、私が言わんとするところは、皆勤こそが正義であり、学校へ何があっても、はってでも行かなければいけないということではないです。
また、皆出席の子供と、そうでない子供を立派である、後者を立派でない、そういって振り分けようという趣旨のものでもありません。ただ、6年間、3年間、もしくは9年間、1日も休まず登校した子供に対して、よく頑張ったねと、そして自分の生涯の宝の一つとしてほしいと願っているだけであります。形として残る称揚の検討ができないか、お伺いいたします。
議長(下山 登)
教育長。
教育長(土屋郁夫)
お答えをします。
一人一人の子供を励ます、すなわち称揚する、このことは教育の原点でございます。議員、以前より非常に熱心に取り組まれておることを私も承知しております。児童・生徒の皆出席のこの表彰は、戦前・戦後、学校教育の中で1カ年皆勤賞とか、あるいは6カ年皆勤賞、9年間の皆勤賞、あるいは優良賞、健康優良賞という形の中で実施されてまいったと思います。しかも、表彰のあり方、あるいは方法は、各学校、そして各地区、各地域、それぞれこれはその地域で、この思いを凝らして子供を称揚しておったわけで異なっております。
しかし、現在では御承知のような表彰方法での称揚というものは行っておりません。私、近隣の状況を伺いましても、いろいろな形で表彰はしておるけれども、以前やっておったような表彰は伺っておりません。卒業式、終業式、あるいは各種集会等々の中で、議員、力を込めて申されましたこの皆出席というすばらしい努力、これは称揚し励ましを行って、これは学校でも私ども5校で心を込めて表彰は行っております。卒業式へ行って、あそこのところで名前を読み上げて表彰したり、立って皆さんの前で表彰した、拍手をしてあげたこと、ただの拍手でありますけれども、あの場において拍手を受けたことは生涯心に残っております。立派な表彰でございます。
このような方法により実施されるようになったのは、多くの問題点、そして課題の克服に難があるからだと私は思います。表彰制度のすばらしいこの目標からそれて、受賞を目的とすること、賞を取りたい、褒めてもらいたい、そのためにきょうは熱が9度あるけれども、きょう休むともう6カ年皆勤というものは崩れてしまう、親が連れて学校の門を入って、そして玄関を入ってうちへ帰って、これを出席にしてくださいということもあるでしょう。あるいは保健室に寝ていて出席にする場合もございましょう。そういうような問題は、現実に学校にあるわけでございます。したがって、そのほかいろいろ申し上げれば、たくさんのそういうことがございます。しかし、中にはほかの家庭の事情によりまして登校できない児童・生徒の存在も、これまた見逃すことはできません。ずっと毎日、一生懸命学校へ通ってきた、しかしきょうは朝出かけるときに母親が寝込んで、弟を学校にやって、そしてお母さんの看病を僕がして、そのために休むというような、その一日が皆出席という賞から外れるというような問題等々あるわけでございます。
そういうことでございますので、私はこの学校の意見を尊重してまいりたい。今、学校ではそういう方向でどの学校でも表彰については検討してくださっておりますけれども、それを尊重してまいりたい、そして教育委員会としては表彰制度というようなものは、今考えておりません。
もう一度申し上げますけれども、この教育の原点に通ずるものでございますので、これから私も勉強してまいりたいというように思います。また、この学校の中だけの表彰でなくて、別の形の表彰もあるかもしれません。そういう面も考えていきたい。以上でございます。
議長(下山 登)
7番。
7番(木下章夫)
教育長、ありがとうございます。御答弁しているときのお顔を見ますと、大丈夫だよというように伝わったわけでございますけれども、お言葉の方は意に反しまして、空を見上げたくなるような、ちょっとむなしいような気分ではありますが、言葉の端々に意図している部分を理解してくれているようでもあります。
そういった中で、もう一度確認の意味で言わせていただければ、皆出席は現代においてはさほど重要視されているものではないのではないのかなという感じもあります。しかしながら、皆出席を褒めるということは、本人だけではなく、子供たちの心の成長によい影響を及ぼすものではないかと考えております。頑張ったねと褒められ、自分自身も頑張ったんだと実感し、自分は頑張れる人間だと自負することも大切だと考えます。
アトランタオリンピックで女子マラソン銅メダリストの有森裕子さんがゴールの後、自分で自分のことを褒めてやりたい、私は皆出席の子供たちにも自分で自分を褒めてもらいたい、そういった機会を与えてやりたいと願っております。教育長の最後のお言葉に、教育の中では難しいが、その先の言葉を、ぜひこれからお力をおかりいたしまして、次への期待とさせていただきます。
ありがとうございました。
議長(下山 登)
教育長。
教育長(土屋郁夫)
私ども教育委員会がこの表彰を軽視しているというように理解されるといけませんので、そういう意味ではございません。非常に大事なことです。そういう意味で、表彰制度は考えていない、これは軽視しているということじゃございません。むしろ、表彰ということは非常に大事なことですということを申し上げておきたいと思います。
誤解のないように、ぜひお願いをいたします。
議長(下山 登)
7番。
7番(木下章夫)
ありがとうございます。
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Last Update 2003. 1.17