17番(八木秀英)
それでは、次の質問に入ります。塩素頼み、プール・福祉会館水質は大丈夫かということで質問いたします。
私は、平成12年6月に、万全なレジオネラ菌対策を望むということで、福祉会館の浴場と温水プールの水質管理につきまして、質問をいたしております。その当時は、殺菌法は塩素殺菌が有効ということでありまして、今日まで厚生労働省の指針に基づいた消毒検査等が行われていることと思いますが、最近、誤配合によるガスの発生や肌のトラブルなど、消毒用塩素が原因でトラブルが発生しているということであります。今日まで福祉会館の浴槽、温水プール、各学校のプールについて、塩素による消毒の実施、及び残留塩素濃度の検査などが実施され、管理基準、管理要綱など、厚生労働省の指針等があると思うわけでありますが、まず、遊泳用プールの衛生基準の確保について、小中学校と町営温水プールの水質基準、施設基準、維持管理基準の概要をお伺いをしたいわけであります。
また、福祉会館の浴場における衛生管理要綱について、公衆浴場における水質基準等に関する指針、公衆浴場における衛生管理要綱の概要をお伺いをしたいわけです。そして、塩素によるトラブルの発生状況を踏まえ、塩素にかわるもの、施設の改善など、塩素問題に対する今後の町の対応と、脱塩素に対する町の認識、所信をお伺いいたしたいと思います。
これからの季節、学校ではプールを使用する時期となります。塩素殺菌が有効ということで、塩素に頼る余りつい塩素の量が多めになったり、不慣れな扱いによるトラブルの発生や、一部には塩素消毒による害が問われるなど、不安感が残ります。水質に対する不安はできる限りその時点での最良の方法により解消していくべきと考えます。今日の技術開発は、さまざまな分野において日進月歩の勢いと感じており、水質管理の分野でも塩素にかわるもの、脱塩素の新しい技術が開発され、今日、塩素による害を改善できる方法があるのであるならば、今現在抱えている不安を解消すべきと考えます。
また、技術開発が日進月歩の勢いといいましても、日々耐性菌や新しい菌が発見され、人的被害は技術開発に追いつき追い越す勢いでありますので、安心な状況は余り長続きせず、今の不安が解消された後にまた新たなる不安、トラブルの発生も考えられます。このようなときには、その時点での最良の選択をされるよう望みます。水質管理について、今改善すべき塩素問題について、町の考えをお伺いをいたしたいと思います。
議長(下山 登)
教育部長。
教育部長(遠藤敬二)
それでは、お答えいたします。
私の方からは、温水プールと、小中学校のプールの水質基準、施設基準、維持管理基準等、最初に回答させていただきます。
温水プールの水質、施設基準、維持管理基準につきましては、厚生労働省健康局通知の遊泳プールの衛生基準に基づき、施設の安全確保に努めているところであります。昨年7月に、この基準の一部改正が行われ、新たな安全基準が設けられました。
改正後の水質基準の概要でありますが、水素イオン濃度はペーハー5.8以上8.6以下であること、濁度は2度以下であること、過マンガン酸カリウム消費量は、1リットル中12ミリグラム以下であること、遊離残留塩素濃度は、1リットル中0.4ミリグラム以上であること、また1リットル中1.0ミリグラム以下であることが望ましいこと、大腸菌は検出されないこと。また、改正によって新しい検査項目の追加があり、次のとおりであります。一般細菌は、1ミリリットル中200コロニー以下であること、総トリハロメタンは、暫定目標値として、おおむね1リットル中0.2ミリグラム以下が望ましいこと、などが上げられております。
続いて、施設基準でありますが、プールの設備及び付帯設備は、遊泳者等が安全快適かつ衛生的に利用できるプールの利用形態や利用者数に見合ったものであることなどのほか、今回の改正によって、排水設備については、排水口等における遊泳者の吸い込みを防止するための措置を具体的に示したこと。浄化設備について、循環ろ過装置の出口に濁度の検査のための採水栓、または測定装置を設けることとしたこと。また、その場合の基準値を0.5度以下(0.1以下が望ましい)と定められております。
続いて、管理基準でありますが、この基準については、遊泳者等が安全快適かつ衛生的に利用できるよう、プール水を水質基準で定める状態に常に維持するとともに、プール設備及び付帯設備を常に清潔にかつ使用に適する状態にするもので、プール水の水質検査等で主なものを挙げますと、遊離残留塩素濃度については、少なくとも毎日午前中1回以上午後2回以上の測定(このうち1回は、遊泳者の数のピーク時に測定することが望ましいこと)。水素イオン濃度、濁度、過マンガン酸カリウム消費量、大腸菌群及び一般細菌については、毎月1回以上の測定、総トリハロメタンについては、毎年1回以上の測定を行うこと。このほか、新しく、気泡装置、採暖槽等の設備の中の水について、レジオネラ属菌の検査を年1回以上行い、レジオネラ属菌が発見されないことなどが挙げられております。
町の温水プールにつきましては、平成12年にプールろ過機及びボイラーの取りかえ工事を行い、この基準に沿って、きれいで安全な水質確保に努めるところであります。新しいろ過機については、回転ドラム式ろ過機と紫外線ランプ、中空糸膜精密ろ過機、塩素添加装置を組み合わせた浄化システムとなっております。殺菌装置としては、紫外線ランプと塩素(次亜塩素酸ナトリウム)との併用により、水質基準のクリアを図っております。
水質検査については、現在水素イオン濃度、濁度、過マンガン酸ナトリウム消費量、残留塩素濃度、大腸菌群数は、毎月1回、専門業者に委託し、しております。水質基準をクリアしております。また、レジオネラ肺炎を引き起こすとされておりますレジオネラ属菌の検査については、平成13年度より、年に1度検査を行い、水質の安全を図っております。
前で述べましたように、平成13年度に行われました遊泳用プールの衛生基準の一部改正が行われ、この中で新しく一般細菌や、総トリハロメタンの水質基準の設定目標が出され、より安全な水質の確保が示されております。早急に改正された水質基準、施設基準、維持管理基を再度点検し、新しい衛生基準に適合するため、検査項目を増やすなどその対応を図ってまいりました。
また、塩素系殺菌処理により、化学反応等によって新しい有機物などが発生し、身体への影響が心配されておりますが、町では現在、前にも述べましたように、紫外線ランプと塩素との併用を図り、できるだけ塩素剤による消毒量が削減できるように努めております。
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Last Update 2003. 1.17