15番(芹沢智明)
 次の質問に移ります。
 心の教育についてということで、私もこの質問につきましてはいろいろ考え方もありますので、大変難しいことがあろうかと思いますが、私なりに質問をさせていただきます。
 今ほど多くの人が教育の難しさを痛感している時代はないのではないでしょうか。終戦によって得ました貴重な自由というのを取り違えていると盛んに言われておりますし、それから少子化が一層の親の過保護を呼ぶと。そして教育熱心なというと大変いいんですが、ちょっと表現が妥当ではないかもしれませんが、口うるさい父母の前では教師がしり込みをして教育に熱が入らない。子供を初め親、教師、あるいは周りの大人まで、それぞれの役割責任を回避している傾向が大であると言われております。私もこの考え方については賛成であります。
 そこで、教育の真の姿、大変幅広い姿ではあろうかと思いますが、皆で取り戻すということにつきまして質問をさせていただきます。1つ目でありますが、学校での教育は教師を信頼して一任して、親は我が子のしつけをしっかりするよう心がけるべきだというのは私は当然だと、これまた大賛成であります。まず1番目に、この事柄についてどんなふうに認識をされているか、まずお伺いしたいと思います。
副議長(八木秀英)
 教育長。
教育長(土屋郁夫)
 お答えをします。
 私の答えはいつも同じようなことで恐縮でございます。戦後教育のひずみといいますか、あるいは社会の大きな変化により、今、議員最初から防犯のことを取り上げておられましたが、次から次へと発生する中で、必ず問われるのは当然のことながら教育のあり方が厳しく問われるのは当然でございます。そういう中で、私は長泉町の教育の推進の中心にある者として、その責任の重大さというものをまずもって痛感しておることを申し上げたいと思います。
 子供の教育を学校や塾や習い事など、何でも他人に任せるのではなく、もっと家庭の教育力を発揮すべきだという提言が事あるごとにされております。私もそう主張しております。しかし、核家族化、少子化が進み、一方ではきのうから話題にもなっておりますように、女性の社会進出が目覚ましいこと、あるいは離婚がふえていることなど、家庭の教育力を活性化するという兆しは、私は一向に見えてきません。
 このような中で学校教育に当たっては、教師が日々の指導の中で毅然とした態度で子供たちに接し、高い指導力を持って愛情を持って子供をしかり、厳しい方向へ導くこと。これが教師の使命である。この使命を再確認するということで、月例の校長会、あるいは学校へ出向いたときには私は強く求めております。心の教育は申すまでもなく、学校のすべての活動の中で実践してまいります。それには特効薬や即効性を期待する、あるいは期待できる方法はございません。親や教師、地域社会が一体となって知恵を出し合い、できることから実行しなければなりません。
 今、御質問の学校の役割、家庭の役割、家庭でしつけを、学校で学習を、これが相互の役割であるという基本と私も考えます。しかし、日本の教育をずっと考えてみてください。外国の教育は、家庭でしつけ、教会でしつけ、これが外国でございます。スポーツやクラブ活動や音楽やそういうものは地域社会の中でというような学校においては学習と、こういうのが欧米の教育ではないでしょうか。そういう中で、日本の教育の特性というものは、この学校の中で知識の教育も含め知・徳・体の教育、そしてスポーツもクラブも、あるいはこの給食もすべて学校の教育課程の中に組まれております。これが日本の学校のあり方であるわけでございますが、そういう中で今学校が非常に肥大化して、いっぱいでパンクしそうな状態であります。
 そこで、家庭で、あるいは学校の役割というものを互いに自覚し合って、そして進んでいかなければならない。特にこういう物の考え方、あるいは価値観の多様化の時代でございます。したがって、学校は開いている。どんどん家庭へ学校の考えを述べて、家庭は開いて学校へどんどん家庭の願いというものを出す。そういう中で互いに一体となって教育が展開される。そういうように私は認識をしております。
副議長(八木秀英)
 15番。
15番(芹沢智明)
 今質問しました事項については、教育長もそれが基本であるという考えを述べられたわけであります。そこで、この事柄について今後、教育方針の中ではいろいろと述べられているわけでありますが、そういった方針の中で、あるいは実践の場で、具体的にどんなふうにこれを先生、あるいは生徒、あるいは父兄、そういうことに浸透させていくかについてお伺いをさせていただきます。
副議長(八木秀英)
 教育長。
教育長(土屋郁夫)
 お答えをします。
 今申し上げたように、心の教育は学校、家庭、地域がそれぞれの役割を明確にするという中で推進が図られなければ成果を上げることはできない。こう申し上げましたが、まず最初に私はそういう中で考えることは、心を育てる連携を何から始めるか、こういう基本に立って考えていかなければならないと思います。連携をすると、それは何から始めるか。こういう点をいつも校長先生方にお願いをしております。例えば、遠藤議員のけさの質問の中に、「よし、あいさつから始めよう」、これも1つの入り方でございましょう。これは4月当初の第1回の校長会で私が学校長への指示事項として出したことでございます。
 その中で、特に私が3つの押さえをしておりますが、1つは今言ったように、三者が一体となって今なぜ連携が必要なのか、その共通認識。2つ目に共通認識のもとに同じ土俵をつくって上がることが大切です。3つ目として、可能なところから実践に移す。これがこの協働ということでございます。協働は互いに協力し合って動くという協働でございます。このことはもう以前から叫ばれております。当然のことでありますが、次年度からスタートする学校5日制に向けて、その原点に返って私は今後強調して続けてまいりたいと考えております。
 このような考えのもとに、具体的にはどういう実践をということでございますが、ことし4月から指導主事を配置していただきました。そこで、その指導主事は毎日朝、教育委員会へ来ていただいて、きょうはどこどこへ行って、どういう点で学校へ参ります。それで教育委員会として、この園に要望すること、あるいは連絡をすること、あるいはこうしてほしいというものをまず朝打ち合わせをして、出発していただいております。連日そういうことで、私は、このことは非常に教育委員会と学校との密接な一体になるというこの方針の1つの御理解をいただいて配置してくださったことだと、制度的な点では考えております。
 そして、具体的な一、二の実践例を申し上げますと、一昨日6日に文化センターにおきまして、家庭教育学級の合同開級式がきょうの新聞に出ております。これは家庭教育学級は家庭の教育力のレベルアップを重視するということを、何回かこの議場で私は申し上げてまいりました。そういう中で、ことしは方法を変えてみよう。生涯学習課が中心になって、そして一同に会しました。9つ学級があるわけでございますが、この学級を一同に会して集まった方が400人で、予定は400を超えておりましたが、まだ直接聞いておりませんが、新聞の報道によりますと約400人というように伺っております。そして中央からも講師を招いて、「妻が僕を変えた日」という演題で、一昨日学習を展開しました。これとても私は1つの実践だということで、御紹介をしておきます。同時に、各小学校中学校でいろいろな活動を展開しておるわけでございますが、特にここで私が御紹介できるのは、教育フォーラム、これはだんだん広げていきまして、幼、小、中という形のフォーラムを今考えております。こういうものを1つの実践と受けとめていただいてよろしいと思います。
 以上でございます。

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Last Update 2001.10.10