議長(遠藤日出夫)
 13番。
13番(杉山弘昭)
 ありがとうございました。
 児童・生徒に郷土愛をというようなことを教えるということ、私も大変必要であり同感と思います。ぜひ郷土愛ということをしっかり植えつけていただきたいと思います。
 同じ趣旨の質問でございますが、実はこの夏、個人研修を同僚議員と3カ所ほど行ってまいりました。どこの役所の係も、自分の町の名前のいわれあるいは歴史、それをしっかり新任職員としての教育の中にしっかり教えてもらっているというようなことがございました。研修から帰りまして、そのことをある二、三の職員に尋ねましたが、どうも長泉では行っていないという返事をもらっているわけでございますが、このようなことを行政側としてはどのように考えているか、お答えをお願いいたします。
議長(遠藤日出夫)
 教育長。
教育長(土屋郁夫)
 初めにお断りしておきますが、通告の中で、このことが取り上げられておりましたので、町長部局とも相談をいたしました。したがって、町の中には、町の職員とそして県費負担教職員がございます。私の方からその点について合わせて答弁させていただこうというように思います。
 教育職員、4月になりますと他の市町村から私どものところに転勤してくる職員がございます。これは新採も含め年齢はいろいろでございます。私どもの町に入って教育をしていただくわけでございますから、町を知っていただく、理解していただく、これはもう欠かせないことでございます。そこで教育委員会といたしましては、町のバスをお借りしてフィールドワークを実施いたします。そして長泉の町の隅から隅まで、時間のある限りフィールドワークをしていただいて、知識、そして私どもの町の教育職員としての自覚を高めていただく。こういう点で、合わせてフィールドワークでございますから、議員御指摘の点につきましても押さえております。
 町の職員の方は、これは新採職員、新しく採用した職員がこの対象で、昨年でいきますと1名でございましょうか。そういうことの中で、どういう形で進めておるかといいますと、新採研修会、新採を対象に研修会を持っております。その研修会は、これは町職員としての基礎、基本というものの教育でございます。それと同時に、町のすべての施設を参観していただいて、町のこの行政の中身を少しでも深く理解をさせて、そして本町の職員としての自覚と職務の理解、職責を自覚していただく、こういうことで進めております。したがって、こういう中に今後御指摘のような点は加えていけば、さらにすばらしい研修会になるのではないかというように考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
議長(遠藤日出夫)
 13番。
13番(杉山弘昭)
 それでは、第2点の質問に入ります。
 町で昔活躍された、長泉の発展に寄与された方々を、より多くの町民に知っていだたく機会をつくったらどうかということでございます。官と民に分けますと、官、公の方はいろいろと記録もありますし、その都度表彰とかそういうこともございますが、民間の方々にはなかなかこういうチャンスは少ないわけでございます。民間と言いましても、文化、スポーツ、経済界など多岐にわたろうかと思いますが、ここで1つ私は、大正から昭和にかけて大変活躍されました俳句の先生を紹介してみたいと思います。
 この先生は個人でございますが木村セイセン翁と申しまして、明治25年に下土狩に生まれ、沼津中学に学ばれました。当時の池谷コウ太郎先生という方に師事しましたが、この先生は号を観海と申しまして、大変詩とか歌とか書の方には有名な先生でございました。この先生に俳句や短歌、書道などを学ばれまして、この池谷観海先生より在学中にセイセンという雅号をいただいたわけでございます。卒業後銀行に入社しましたが、下土狩周辺の俳句の同好者の皆さんと俳句の勉強を続けまして、当時著名な高浜虚子に師事しました。高浜虚子の主宰する「ほととぎす」等に投句を続け、大正6年10月には、長泉村に高浜虚子を招き俳句会を開催いたしました。その後、沼津や三島でもたびたび高浜虚子を招き句会を開催し、近在の同志の方々と句集「すその」を編集発行されました。高浜虚子を師と仰ぎ、虚子を通じまして多くの文人画家とも交流があり、高浜虚子はもとより正岡子規や松尾芭蕉、小林一茶等の直筆の書や短冊、あるいは拓本など、我々凡人にはわからない、専門家にすれば大変貴重な財産を遺品としてこの木村家に残されております。また、この木村翁は長泉町内の3つの神社等に俳句の石碑を建立されております。
 このようなことを日大の関口先生という方が詳しく今調べてございます。私もコミュニティながいずみで1度歴史講座を聞かせていただく機会がございました。この先生はもっと多くの方々に知っていただきたいということを、ひとつのライフワークとして持っております。1つの例として木村セイセン翁を取り上げましたが、スポーツの面あるいは経済界、まだまだ多くの私たちの知らない長泉の発展に寄与されました先人があろうかと思います。どうぞ、生涯学習の場でぜひ取り上げていただきたいと思うわけでございますが、教育長お願いいたします。
議長(遠藤日出夫)
 教育長。
教育長(土屋郁夫)
 郷土で活躍された方々をまとめたものといたしましては、昭和57年に文化財専門委員会で作成した「郷土の発展に尽くした人々」という冊子がございます。当時2,000部をつくり町民に販売をいたしました。
 御質問の、この町で昔活躍された文化人、経済人の掘り起こしということでございますが、私も今議員から前にこのお話を聞きまして、自分なりにいろいろ書物を見ていったわけですが、なかなかそういうものは見当たりませんでしたけれども、そういう方は常に頭の中に入れておくように努めてまいっております。そういう中で、町の規模あるいは町の範囲の中で、活動の業績を評価することは非常に難しい面もございます。その点は御理解をいただきたいと思います。特に、この民間の方々の業績の評価でありますが、歴史的な資料などが乏しいという点もございます。しかし俳句なら俳句、あるいは和歌なら和歌、そういうその道の研究者等の成果をずっと見ていきませんと、評価が難しいところがございます。個々の分野での評価されるべき業績を持っている方々は多くいると思いますが、それが町として評価するとなると非常に困難と言えます。掘り起こしについては活動分野が各分野となっておりますので、全庁的な働きかけが必要となってまいります。こういう点につきましては、可能な限り今後調査をし、研究をしていきたいと思います。
 生涯学習の中でというようなということで、特に私ども、行政として生涯学習の中で取り上げてという点は現在は考えておりません。しかし、各地域でそれぞれの生涯学習が展開されております。学習が深まれば深まるほどそういう方は必ず出てくるし、そういうものを各地区で掘り起こしていくことが、生涯学習の一番大事なことではないかというように思います。御理解をいただきたいと思います。
 以上でございます。

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Last Update 2001. 8.17