議長(遠藤日出夫)
 5番。
5番(勝呂正和)
 次に、この情報公開制度を実施することによって、行政は何を目指すのか。そういう問題です。そういう問題について伺いたいと思います。情報公開制度は行政の説明責任を前提に住民の知る権利を具体的に保障し、行政の透明性を高め、公正さを確保し、そしてそれをもって住民の行政参加を促す、そういうものである。これが情報公開制度の理念だというふうに言われています。ある県知事さんは、情報公開は転ばぬ先のつえである。そういうふうに言ったそうです。
 つまり、問題が出る前に、それを先に防ぐための仕組みが情報公開であるということです。しかし、他方では、情報公開は劇薬であるという人もあります。行政を大きく変えていく劇薬であり、投与の仕方によっては致命的な影響を与えることもあるということであります。
 私は情報公開制度の確立によって行政のあり方が180度転換されるのだというふうに考えています。どういうことかといいますと、従来町の保有している行政情報は、守秘義務を根拠に原則非公開でやってきた。それが当たり前として仕事がなされてきました。ところが、これからは原則公開となるわけです。ガラス張りの中で、自治体の仕事が行われるわけです。そうするとどういうことが起こるのか。例えば具体的な例を挙げて考えてみたいと思うんですが、例えば行政改革で学校給食の民間委託が計画されましたが、その計画を事前に知ったお母さんたちが給食はやっぱり自前でつくってほしい。民間委託はやめてほしいというふうに言い出して、結局計画は中止になったと。これはこれで住民の声が行政に届いたという点で私はいいことだと思うし、情報公開制度が確立されたもとではこういう事態がよく起こってくると思います。
 しかし、行政にとっては、つまり事業を進めていく上では、こういう事態が起こるということは、やりにくくなってくるのではないか。今までのように余分なことは明らかにしないで進める方がやはりやりやすいのではないか。スムーズに物事が処理できるのではないか。そういうふうに考えられます。
 それなのに情報公開制度に今回踏み切るということでありますけれども、このことのメリット、あるいはこの制度を確立することのねらいは何かということを、当局の所見を伺いたいと思います。
議長(遠藤日出夫)
 総務参事。
総務参事(杉山僖沃)
 お答えいたします。
 おっしゃるとおり、住民にいろいろな情報を与えさせていただいて、行政への参画というものを町も常々意識して実施しておるわけでありますが、現在も町行政においても広報広聴活動、これを通じての情報を提供して、行政に関する理解を得ようと現実には努めているわけでありますが、今後の地方行政を考えますと、住民参加というのは不可欠であります。さらに、住民参加が必要となってまいります。当然これはわかっているわけでありますから、この住民参加を促進するためには、先ほど申し上げましたように、やはり行政と住民が情報を共有する、こういうような発想があって初めてこれが住民に参加というものを促すことができるだろうというふうに思っています。そこで、情報公開をして、さらに公正で民主的な町政の推進を目指していこうと。そして、住民参加を促進していこうと、こういうねらいであります。
 以上です。
議長(遠藤日出夫)
 5番。
5番(勝呂正和)
 次に、先ほど私は情報公開制度のもとでは事態が180度転換するということを言いました。そして、情報公開制度がよりよく機能するためにも、一番問題は職員の意識改革が何よりも大事だと、大切だと言われています。当町においては、どのような職員研修を行ってきたのか。あるいは行おうとしているのか。先ほど参事の方から一部この話が出ましたけれども、具体的に職員の意識改革、そのための職員研修を計画されているのかどうか。そこら辺をちょっと伺いたいと思います。
議長(遠藤日出夫)
 総務参事。
総務参事(杉山僖沃)
 お答えいたします。
 先ほども職員の研修という話を申し上げましたが、情報公開をするのに、いわゆる条例に基づく制度というのは、それに基づいてやっていけば、実施していけばいいわけでありますが、基本はやはり職員の意識であります。ですから、そういう制度になったんだ、そういう世の中になったんだという意識を職員が持たなければ、これはだめだというふうに思っています。まずは文書一つでもそうですね。今は稟議を切っても、これはあくまでも役場の内部の稟議として切っています。その書式あるいはその内容についても、あくまでもこれは外に見せるものではないのだというような認識のもとに稟議が切られているわけですね。今度はそれを公開していくわけですから、当然そういっただれもが見てもわかりやすいものにしていかなければならない。こういうことは基本的に職員の意識だというふうに思っています。
 したがいまして、今ファイリングのお話をしましたけれども、そういった1つのまとめるという意識をつくっていかなければなりませんから、今ファイリングを導入して、これからそういうような意識に基づいて、文書は整理していく。あるいは、過日、三島市に来ていただいて、これは理屈だけではなくて、実際に先進地であります三島市が隣にありますから、いろいろ苦労されて実施してきておりますから、その実態の話として担当者に来ていただきまして、これは大変なベテランがおりまして、その辺の、要するに職員の意識ということについて、いろいろ勉強させていただいたと。
 また、これはそういった勉強会だけではなくて、今まさにおっしゃるような情報公開の時代でありますから、いろんな我々行政マンが読む書物にもそういうものが出てきます。ですから、当然職員もそういう意識がどんどんできていくわけでありますけれども、それに基づいて実施をしていくと。原案は担当が今つくっておりますが、これから庁内のいろいろな関係者を集めた検討委員会、これもつくって、さらに調整を図りながらそういった職員の周知徹底、また今度は実際に条例案ができていきますから、これに対してのいろいろな職員の説明会、このことも順次やっていきたいというふうに思っております。
 以上です。

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Last Update 2000.12.20