9番(二村)
それでは、通告による一般質問をやらさせていただきます。
文化財の保護と保存についてでございますが、海外研修で世界遺産に指定させているような立派な遺跡を見学してまいりました。現在、その状況は非常にいい物と悪い物とが、はっきりしております。現在、経済状態があまり良くないような国の遺跡は随分痛んでおります。手が付けられていない、そういうような状況の部分もあります。エジプトのピラミッドでも、完全なような状態になって見えるのが三つ・四つあるだけで、あと、あそこにピラミッドがあったらしいよというような、ただ少し高くなった部分というような状態の物が沢山あります。随分古い文化を持っていたエジプトがそのような状態になってしまいました。あれはお墓ですから、本当からいけば随分丁寧に扱っていなければならないはずなんです。ですが、これは何もエジプトだけではありません。この長泉町にも、これに似た物が沢山あります。長泉町でも土狩 500塚と言われて、古墳が物凄く沢山ありました。今、殆どありません。これは、長泉のような場合には開発とか、土地利用ということで結構古い。つまり、明治以前に発掘してしまっているものが沢山あります。ですから、そこに古墳があるということを知らないで畑を耕しているうちに出てきたというようなのが幾つかあります。しかし、そういう物については、もう、出てきた時点で調査する以外に方法がありません。ですから、現在古墳の状態として見られるような物については十分手を加え、つまり、いろいろな方法で将来へ残すような工夫をしていかないと、昔、長泉はそんな物があったのかというような状態になってしまうと思います。是非、現在残されている古墳については、いろいろな手を打って残していただきたい。今、原分古墳が道路に、県道に引っ掛かります。調査することになっているようでございますが。そういうように私たちが便利であるとか、都合であるとかと言うことで破壊してしまっている物も随分沢山あります。現在では、大体50年以上たった物については一応、文化財の仲間として考えていってもいいですよというようなことは言われております。長泉町にも石で出来たアーチの橋がありましたが、これも都合によって壊されました。残す工夫が出来なかったものかどうか、というようなことも今になっては仕方がないことなんでございますが。是非、そういうような物を残して欲しいということと、補修をして痛んだ部分を修理して長く残して置くということ。こういうことにも、お金がかかるけれど、将来長泉町ではこういうような文化があったですよ。こういうようなことがありましたよということで、是非、残さなければならない物、こういうふうに私は考えております。その他に、東南アジアの方では、植物による破壊などがあるようですが。この辺では植物で壊されるという遺跡というのは殆どありませんから、これは問題ないと思いますが。逆に、企業が非常に進出して来て、それから排出されるガス・煙、こういうようなもので痛んでいるものが随分あります。酸性雨のために、石灰岩のような物は随分破壊されております。これはギリシャだとか、エジプトだとか、トルコあたりの大理石で出来たいろいろな建造物が随分変形あるいは痛んでいるよということでも考えられるように、これらの防止策も考えなきゃあならない問題だと思います。文化財の保護ということでは、もっと広い範囲で、大きく言うならば地球規模で考えなきゃあならない問題かと思います。けれど、今ここでそれを論じても長泉町で対応することのできる問題ではございません。もう少しちじめまして、小さいもので考えまして、長泉の資料室に現在集めてあります生活用品として、今から数十年前に使われていた物。それから古文書のような物が集められております。しかし、その数を沢山集めておけばいいわけなんですが、入れる場所がもう手狭になっております。まだ、個人の家に沢山残っているようでありますが、家を建て替えたり、あるいは便利な家にするために、それらを捨ててしまうというような物が沢山あるようでございます。ですから、これを保存して置く場所、最低限そういう場所を欲しいわけなんです。雨に晒せば全部痛んでしまいます。北中の横の所にプレハブで作ってありますが、今現在もう一杯です。小学校の子供が時々見学に来るようでございますが、狭い所を右往左往して、なかなかよく見ることができないというような状況にあるようです。昨日も学校の空いている教室を使ってというような話が出ておりましたが、学校では学校の使い方ということが優先しますので、こういう物を置いて展示するというようなことは、なかなかできないと思いますが。これらも一つの方法ということで考えていただければ、なお有り難いなあと。こういうふうに思います。先に、もう2年ほど経ちますが、博物館をということでお伺いしたわけでございますが、今の経済状況では無理である。近い将来、考えますよと。そういうような状況の答弁でございましたが。実際、長泉の現在の経済状況からいくと無理だなあ、ということは分かります。ですが、今現在、保存なり補修なりをしておかないと、いよいよ博物館が出来て、さあ、これから展示しようという時になった時には、もう殆ど物が無いと。集めたくても物が無いと、こういう状況になると思います。それでは、もう手遅れだと思います。ですから、まず、保存して置く場所、集めて置く場所をもう少し広い場所を欲しいわけです。プレハブのような物でもいいけれど、そういうような物で、一時凌ぎでもいいから、是非作っていただきたい。ということで現在、長泉町の文化財をどのように収集、集めていくかというようなこと。それから、一般へ是非残しておいて欲しいというようなPRと言いますか、そういうようなこと。また、古文書のような物ではどのような方法で保存しておけば痛まないよというようなこと。また、どこの家にどれくらいあるだろうかというような調査というようなこともやっておかないといけないではないかと思います。これらについての現状を担当課長からお願いします。
議長(遠藤)
社会教育課長。
社会教育課長
二村議員のご質問にお答えをさせていただきます。多くのご質問をいただいているわけでございますが、古くは古墳時代の遺物から、昭和の時代までの品物等がいろいろあるわけでございまして。二村議員がおっしゃるように、原分古墳につきましては沼津三島線に入っておりまして、今回の補正予算で調査の補正を上げさせていただいているところでございます。これについても、やはり、時代にはなかなか勝てないものがございまして、これについては十分な調査をし、後世に残すような文献にしていきたいというふうに思っているところでございます。現在の民具ならびに古文書等の関係の保存状況でございますけども、これについてはご承知のように北中学校南側にございます資料庫の方に収蔵させていただいておりまして。この民具につきましては約 1,000点ほど収集されているわけでございますが。ご承知のように一杯でございまして、これ以上は収集ができないような状況になっております。また、古文書関係につきましても、やはり、防火面で十分でない面がございますので、これらについても鉄庫に保存されているような状況でごさいます。また、発掘されました遺物等につきましても、多く収集されているわけでございますが、現在までに33箇所の遺跡から遺物が出土されておりまして、これにつきましては 680箱、箱にして数百万点になってくるわけでございますが。これが箱に収蔵されております。復元固体としましては 110点ほどになっております。これにつきましても、文化財資料室に保管をしているとこでございます。ご承知のように、資料室も資料庫も非常に手狭になっております関係上、これらについても、やはり、町の中長期計画の中で計上させていただいて進めていかなきゃあなんないというふうに考えているところでございますけども。この活用状況につきましては現状におきましては、専用の展示室等がございませんものですから、地域での文化財への貸出しはさせていただいているところでございますけども、年に1回ないし2回程度コミュニティセンターの2階展示室の中で文化財保護審議員さんを中心として展示会を開きながら、多くの方々に見ていただいているというふうな状況でございます。なかなか、これにつきましても常設というわけにはいきませんものですから、短期の展示ということでございます。また、学校での余裕教室の活用というふうなお話もございますが、これは社会教育だけではどうにもなりませんで、学校の方から、また要請がありますならば、私どもの所有する物について貸出しをしていきたいというふうに思っております。これについては小学校3年生・4年生の中の社会科の授業の中で出てきます。現在、資料庫の方に子供たちが見えまして学芸員の説明のもとに、いろいろ勉強していただいているとこでございますけども、これらもまた学校との話し合いの中で可能であるというふうに思っているところでございます。以上が概要でございます。それから、旧家に眠っております民具等の関係ならびに古文書関係につきましては、現在のところ精力的には収集していない状況にございます。これについては文化財保護審議委員会ともご相談をしながら、状況の把握を掴んでいるような状況でございまして、やはり、必要とするならば民家の方々に強力な呼びかけをお願いしなきゃあなんないというふうに思っておりますし。また、文化財保護審議会とも相談しながら、この辺のあるべき姿というものを捕らえていきながら、これからどうしていくべきかというふうに考えております。以上でございます。
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Last Update 2000. 2.10