13番(杉山)
次は、町の農業政策は現状でよいのかということでございます。実は最近、国の方では新しい農業基本法を検討している首相の諮問機関である食料・農業・農村基本問題調査会の最終答申案の内容が報道されました。主なものの第1点は、世界の食料情勢が不安定であるとの見通しを踏まえて、総合食料安全保障との考え方を全面に打ち出し、そのために国内農業生産を基本とする食料の安定供給とカロリーベースで42%に下がっている食料自給率を国民参加型の生産商品についての指針として、政策目標に上げたというのが第1点でございます。第2点の問題点は、大変関心のあったのは農地の取得を株式会社一般に認めるというふうな問題でございましたが。これについては投機的な農地取得の懸念から条件付きで認めるという答申になっております。これらは来年の通常国会に法案として提出されるわけですが、このような国の農業政策の流れの中で、我が町の農政を見てみますと町の良好な立地条件と交通の便の良さ等々で、戦後、大変、工業や商業が進出され、また住宅地もそれに比例して増えてきたわけですが、昭和40年の都市計画法の線引きにおきまして、市街化区域と調整区域に分かれたわけです。
市街化区域にはまだ水田が残っているわけでございますが、これらは洪水の時の調整の役目或いは灌漑用水を使った防火用水として、または災害の時の非難地、景観としての評価も十分できようかと思いますが。一挙に市街化で宅地にすべき地域といたしましても、やはり個々の農業経営者或いは所有者のいろいろの事情により、一挙に宅地化はできない状態でございます。一方、市街化調整区域につきましては今まで農業振興のため、数々の基盤整備や経営の共同化等々、多くの施策が行われてきて発展しているわけでございますが、これからは第2東名自動車道や東駿河湾環状線、それに付随するアクセス道路、インターチェンジの周辺整備等々で優良農地の改廃が予定されるわけでございます。農地の国の方の政策の、農地の株式会社にも認めるというふうな中で、大変、長泉の農業を考える場合、大変苦慮されるではなかろうかなあと今後考えられるわけですが。これらにつきまして、町長のお考えを総括的にお尋ねするわけですが。まず、土地政策と農業政策は切っても切れないだよというふなことの前提の中で、これからの長泉の農業を現状を踏まえた中で、どのようにもって行っていただけるのか。まず、お尋ねをしたいと
議長(遠藤)
町長。
町長
大変難しい問題ということになりますが、ちょっと、手前味噌のお話になりますが、暫くの間、聞いていただきたいと思います。今の杉山弘昭議員のご質問でございますが、長泉町の農業の現状を考えてみますと、ちょっと話が古くなりますが、昭和44年度上長窪地区を対象に農業構造改善事業を始めたわけでございます。次に2回目、昭和55年度長泉町北部地区を対象に新農業構造改善事業を実施したわけでございます。特に、昭和55年度に着手されて以来、17年の歳月を要しているわけですが、平成8年度に完了したわけでございます。県営畑地帯総合整備事業長泉地区につきましては、当時、私、経済課長を担当しておったわけでございます。今の産業課でございますが。畑地の区画整理、灌漑施設の設置、幹線農道の整備の三つの事業が一体となって実施されたわけでございます。計画を立ち上げた者でありますが、長泉町長として事業の完了に立ち会い、誠に感慨深い事業であったと私自身も感慨ひとしおでございます。畑地の区画整理及び灌漑施設の設置につきましては、元長窪で2工区、南一色で1工区が実施され、
約50ヘクタールが整備されたものでございます。これは長泉町優良農地の約4分の1に相当する面積になっております。また、幹線農道につきましては元長窪・上長窪・東野・八分平・南一色を縦横断する形で第1と第1畑地を効率的に連絡するルートとなっておりまして総延長は 7,850mございます。その受益面積は 138ヘクタールということでございます。次に、灌漑用水と言いますか、水路問題で申しますと、例の大杉用水につきましては穴堰・今堰・補助水門等の電動化を平成8年度までに完了いたしました。また、本宿用水につきましては平成2年度適正化事業で南側延長 245mを整備、北側延長 275mにつきましては県営ため池等整備事業、これは補助事業でございますが、でお願いし、本年度既に工事着手しており、平成11年7月、来年の7月、全線完了を目指して、現在工事中でございます。最近の農業情勢は非常に厳しい状況にあるわけでございます。長泉町におきましても農業従事者の高齢化・農業後継者の不足・耕作放棄地の増加等、多くの問題を抱えておるわけでございますが、農業構造基盤上の基本的な問題は解消されるものと考えております。
特に北部地域におきましては第2東名自動車道とそのインターチェンジの設置、それから東駿河湾環状線及びアクセス道路等の建設により優良農地が改廃されますが、流通面の有利性が高くなり都市均衡型農業の形態であります長泉町の農業にとりましては、整備された施設を有効に活用し、地域のもつ特性を活かし、品質及び生産性の向上を目指した農業を図り、安定した農業経営の向上に取り組んでいきたいと考えております。具体的にはご存じ、それぞれ今の農業は昔のように何でもやるということでは成功しないわけですね。そんなことから考えますと、JA南駿農協の中でも中核農業者、こういった一生懸命農業をやろうというグループの皆さんもいらっしゃるわけでございます。大変、専門的な農業経営ということになっております。例えば肉牛の例でも、ご存じ、愛鷹牛という名称で売り出した肉牛が全国優勝を取ったというような問題もあります。そういったことから、専門的な勉強をしていただいて、これから厳しい農業をひとつ、今やっている皆さんには頑張って進めていってほしいなあということを考えてます。ご存じ、外国から入ります農業生産の物を逆に自給率から言いますと、今の日本の国民の食料自給率は
40%を割ったようにも伺っております。一旦、何かがあった場合には大変なことになるなあということを考えておりますので。
これからなお一層、農業につきましては力を入れながら、また農業者も頑張っていただいて、専門的な農業を経営していただきたいなあということを心から念願しているわけでございます。具体的な内容につきましては、産業課長の方からご説明申し上げますが、私からは農業基盤的問題、当時私が経済課で構造改善等々はじめた時期には随分、よその市町から替え地に欲しいということでせがまれたことも今にして思いますとね、考えているわけでございます。幸い、最小限度で替え地の問題を食い止めてきたかなあということ、これ私自身が考えているわけですが、いうことでございます。なお、これからも長泉町の農地というのは増えることはない、減る一方でございますので、大事にしながら農業経営の方も力を入れていきたいということで考えております。以上です。
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Last Update 1999. 8. 1