9番(二村)
次に、文化財の保護、保存の問題でありますが、これは文化財保護についての専門委員会というのが昭和48年に作られまして、設定されまして、もう24年ほどたちます。その昭和48年の頃に委員長でありました、阿部勇禅さんはもう他界されましたがぜひ博物館のようなところをつくって文化財の保護に努めてほしいということで随分何回か町のほうへお願いしていると思います。私もその仲間の一人としていろいろ諮問されたことに対しての審議あるいは建議、そういうようなことで何年もやってきました。大体、24年ですがその前半の20年の間にほぼ会合が150回ほどありました。その間にほとんど私は欠席したことはありませんでしたが、いつも出てくるのはぜひ文化財をしっかり保存保護してほしい、こういう問題であります。先日も長野県のほうへ視察研修にいきましたときも、あの安曇野というところには道祖神が非常に多いところであります。この辺の道祖神は道路の脇にぽつんと雨ざらしで立っております。ところがあの辺にいくと、祠があります。屋根がついております。そういうのが非常にたくさんあります。長野県というのは教育県だと、あるいは今も福祉のほうが非常に進んでいるということで、何回か視察研修にいっているわけでありますが、そういうように文化財を大事にするところというのはやはり文化に対して非常に深い造詣があるというふうに考えてもいいじゃないかと。長泉町も水と緑と文化の町と、こういうことでいろいろな施策がなされております。この面からいきましても、文化財の保護保存ということをぜひ力を入れていただきたい。こんなふうに考えるわけでありますが、町の指定文化財がいくつかあります。この標識というのが約12、3年前には文化財専門委員であった人達が手作りでやりました。木材ですから大体4年から5年で壊れます。たしか2度ほどやったように記憶しております。最近ようやく予算が少し、少しでてきたもんで壊れないしっかりしたものをということで少しずつつけられております。大した金ではないけれど、町にとっては非常に大事な金であるかもしれませんが、ぜひ文化財を保存保護という意味からいって、そういうものが分かりやすいようにしてほしいと思います。なお、よそから長泉に来た人達の話によりますと、長泉っていうのはどういう町でどんな歴史がありますか、どこへ行けばそれがわかりますか、こういうことを聞かれます。あそこへいったらばわかりますよというようなところが、今のところ、ここへ、例えば博物館のようなものがあるならば、そこへ行けばいいですよということがいえるわけなんですが、そういうものがございません。ですから、口頭で説明をするか、町史がありますからということで説明する以外にありません。普通、町史というのは、資料編が作られて、後に通史ができるというのが普通でありますが、急いで作るということで通史が先にできて、資料編が未だに完成しておりません。そういうような不備な点もありますが、ないよりはましで、町史のようなもののないところもありますので、つくられているということはある程度文化に対して皆さんの関心はあるんだと、こういうふうに解釈をしております。文化財の保護保存がなぜ今必要かといいますと、紙のようなものでできた古文書につきましては、放置するとだめになります。虫が入ります。今、竹原の公民館には、あそこだれも住んでいないようですが、2階の押入れに古文書が相当たくさんしまってあります。これいつでもだれかが持ち出すことができるような状況にあります。古文書というのは、そこの土地にあってはじめて値打ちがあるわけなんです。長泉ではすばらしい古文書があったんですが、今、長泉にはありません。本宿の高田文書は国内でも有数な資料であるといわれております。これはもう、東大の国文科の書庫のなかに納まっております。国のものということで、これは持ち出すことができません。マイクロフィルムで撮ったものがありますが、これもすべてではないようです。足りない部分があるようでございます。こういうような立派なものが長泉にはあるんですから、ぜひ保護保存に力を入れて最善の方法としては、博物館のようなものが必要であるということはわかっているのでありますが、じぜんあるいはその次の方法というようなことでぜひ保存をしていただきたいと思います。その保護保存について、まずどのような表示がなされているか、そしてこれを保存するには、今、長泉町でできる方法としたら何がいちばんいいかというようなことについてお答えいただきたいと思います。
議長(遠藤)
社会教育課長。
社会教育課長
お答え申し上げます。二村議員さんには大変長い期間に渡りまして、文化財に関するお力添えをいただきまして厚く御礼申し上げるところでございます。ただいまお話のございましたように、多くの文化財、その文化財に巡る保存方法等も審議されているところでございますけども、まず一つ目からしますと、表示の状況でございます。おっしゃるとおりベニア板での手作りの表示板というふうななかちで行われてきたわけでございますけどもやはりこれも風雨にさらされるという形のなかで、朽ち果てる部分があるわけでございまして、現在これを樹脂製の表示板に切替えべく作業を進めていっているわけでございますが、平成2年度から整備がはじまりまして、現在18ヵ所の整備が終了しているわけでございまして、平成10年度を、予定でございますけども、県の指定を受けました、鮎壺の滝、これの整備にとりかかりたいというふうなことを予定しておりまして、残りとしましては、あと21ヵ所ほど残っているわけでございますけども、現状の中におきましては、平成11年度以降順次これを交換していきたいというふうに思っているところでございます。また、文化財の保護保存の中で、石像数の関係の保存というふうなことが出たわけでございまして、安曇野の状況もただいまお話がされたわけでございますけども、長泉町も多くの石像物がございます。この中におきましては、野仏であったり、それから史跡案内であったり、いろんなものがあるわけでございます。やはり過去を振り返りますと、それぞれの思いを現在見受けるわけでございまして、祭りがその馬場で行われたり、また、道案内であったりということ、また朽ち果てた顔かたちも分からないものもあるわけでございますけども、これもやはり大事な遺物として長く後世に保存していかなければならないというふうに思っているわけでございまして、これにつきましもやはり現状の中におきまして、いろんな状況のなかで移設を余儀なくされる部分がございます。これにつきましてはやはり関係者との協議のなかでできるだけ近接地に移設をしていただくようなお願いをしながら、どうしてもこれが止むを得ない場合につきましては町のほうで預かるというふうな形も今後とっていかなきゃならないじゃないかなというふうに思うわけでございます。昭和45年当時、石像物調査が行われ、現在再調査をお願いしているところでございますけども、かなり行方不明の部分もございます。これらにつきまして、今後発生する道路改良等もございますので、それにつきましては関係者との協議の中で届け出をしていただきながらやはり隣接地への設置を望んでいくというふうに考えているところでございます。
それから文書の関係でございますけども、高田家文書等もお話をさせていただいたわけでございますけども、現在これの元禄時代までのようやく編集が完了いたしまして、印刷すべく作業を進めているところでございますが、最終調整のなかで資料が二村議員さんおっしゃるように東大のほうにいってしまっておりますので、現在東大と最終調整をさせていただいているところでございまして、先般東大のほうにいってまいりまして、お話をさせていただきながら、もう一二度東大のほうに出向きまして、写真を撮りながら調整をして、本年度中に刊行にこぎつけたいというふうに思っているところでございます。
それから保管の関係でございますけども、ご承知のように現在私ども史料庫のほうに鉄庫保存というふうな状況でございまして、当然これの保存のために虫が食わないような防虫対策を施してあるわけでございますけども、これが火が入りますと全焼というふうな形もあり得ることでございますので、現在思い切った収集活動をしておりません。やはり将来的には耐火書庫的なものを導入し保存しなければならないというふうにおもっているわけでございますけども、これができたあかつきにはやはり所有者に了解を得ながらご理解いただきながら収集を積極的にしていかなければならないというふうに思っておりますし、またこれの複製の作成であるとか公開それから資料集の刊行、これらも将来的にはしていかなければならないというふうに思っているわけでございますけども、またその節にはよろしくご指導のほどお願いしたいというふうに思っています。以上でございます。
議長(遠藤)
9番。
9番(二村)
ただいまの答弁で文化財が大事にされるということでございますので、ぜひあと残っているのは予算の問題であります。できるだけ施設整備を少なくして予算を節約しろというように申し上げて、そのあとでぜひ予算をくれというのは少し矛盾しているようでございますが、急を要するものあるいは重要なものについてはぜひ十分予算をつかっていただきたいとこういうふうに思って申し上げるわけでございます。
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Last Update 1999. 8. 1