代表監査委員(内田)

 ただいま議長より平成8年度決算について審査意見を求められましたのでご報告いたします。本論に入ります前にひとこと申し上げます。先般行われました、町長ならびに町議会議員選挙において、町民の数多くの方々から尊い信託を受けて当選された皆さんに心よりお喜びを申し上げます。我が国を取り囲む現在の経済情勢は大変厳しく、未曾有の不況下にあります。かかる状況の中、町民の付託に応えられて長泉町政の一層の発展を推進していただきますよう、心よりご期待申し上げてやみません。
 それでは、本論に入らせていただきます。
 平成8年度長泉町各会計決算および基金の運用状況についてご報告申し上げます。
決算審査はさる7月15日より8月6日まで、この間13日間にわたり、深澤利定監査委員とともに、地方自治法第233条第2項の規定により、平成8年度長泉町一般会計ならびに特別会計の歳入歳出決算および地方公営企業法第30条第2項による平成8年度長泉町水道事業会計の決算について、予算科目を担当する課ごとに審査いたしました。審査手続きにつきましては、町長より提出された会計決算書ならびに決算付属書類、基金の運用状況を示す書類および各課より決算資料の提出を求め、実施いたしました。
 決算審査の着眼点は、長泉町監査基準に基づき、監査等実施要領により選択、公正普遍の態度で審査を実施いたしました。また、工事関係の審査につきましては、施工監督検査の実施状況などの確認検査を行うと共に、できるだけ機会をつくり工事現場に赴き実地検査を行うなどいたしました。決算審査に際しまして、各課長他関係の職員の協力のもと、審査できました。この場を借り感謝の意を表します。
 審査結果につきまして、総合的に申しますと、各会計の決算書および補足書類とも、関係法令に準拠して調整されており、それぞれの関係諸帳簿および証拠書類等照合した結果、決算内容その他経理事務の処理については適正に処理され、一部の繰越明許事業を除き所期の成果を得たものと認めます。
 それでは、一般会計決算から順に会計別に申し上げます。お手元の審査意見書の1ページをお開きください。
 平成8年度一般会計決算書ならびに関係帳簿、証拠書類は法令どおり適正に処理され、係数に誤りはないものと認めます。
 続いて2ページをお開きください。
 平成8年度一般会計決算収支は、歳入総額134億 9,806万 8,000円、前年度比 7.9パーセント増、歳出総額124億 9,697万 5,000円、前年度比 12.4 パーセントの増で、歳入総額から歳出総額を差し引いた形式収支額は10億109万 3,000円となっております。形式収支額から繰越明許事業により、翌年度に繰り越すべき財源である3億 2,201万 3,000円を除いた実質収支額は、6億 7,908万円となっており、この実質収支額から前年度の実質収支額である8億 9,482万 5,000円を差し引いた単年度収支額は2億 1,574万 5,000円の赤字となっております。なお、これら決算収支の形式的差引とは別に平成8年度の実質的な収支に着目すると、決算の赤字要因としては基金の6億 5,322万 8,000円の積立てと、12億992万 8,000円の取り崩しを加味した実質単年度収支は、7億 7,244万 5,000円の赤字となり、前年度に比べ 33.0 パーセントの減となっております。我が国の経済の不況による景気低迷の動向は、平成8年度も一向に回復の兆しが見えず、きわめて厳しい世相を示しているところでありますが、国の景気の停滞を払拭する諸施策により、景気回復は徐々にゆっくりと進んだ状況下にあります。当町といたしましても、かかる経済情勢、景気の動向に対処し、効率的な予算執行に留意しながら、健全な財政運営を堅持されていくことを期待するところであります。かような情勢の中、当町におきましては、長泉町文化センターの建設の継続に加え、南部地区センターの建設等積極的な大型建設事業により、町予算の 43.2 パーセント、53億 9,900万円余りにもおよぶ投資事業を推進されており、収支の均衡に留意し、厳正な財政計画のもと運営されたと認めます。また、各種契約事務においては、一括入札方式による経費の節減等、効率的な予算執行による経営努力も認められ、今後もかかる対応を継続されるよう期待いたします。
 次に、3ページをお開きください。財政の構造であります、歳入を財源的に見ますと、自主財源が 78.3 パーセント、依存財源が 21.7 パーセントの比率となっており、自主財源が高水準にあることは財政基盤の安定性と行政活動の自立性が確保されていると認められるものであります。
 性質別歳出状況ですが、5ページをお開きください。事務的経費は前年度に比べ 5.5パーセント増加しております。これは主として職員の増による人件費の増と公債費においいて過年度の大型投資事業借入分の償還の増加によるものであります。投資的経費は前年度に比べ 7.9パーセント増加しております。これは主として長泉町文化センターの建設継続、都市計画道路事業、南部地区センター建設、庁舎別館建設等、積極的に大型投資事業の執行によるものであります。その他経費は前年度に比べ 26.8 パーセント増加しております。これは主として財政調整基金への積立て増加によるものであります。歳出においては、住民生活に直結する社会資本の整備、都市基盤の整備が継続的かつ積極的に展開され、評価できるものでありますが、将来の財政運営に少なからず影響を及ぼす人件費、公債費、物件費において増加傾向が見られ、将来的な財政事情を考慮、健全な財政運営に努められますよう希望いたします。
 次に、財政構造の弾力性について申し上げます。7ページをお開きください。
 標準的な行政活動を行うための財政力の強弱を示す財政力指数では 1.241と依然高い数値を示しております。しかしながら財政構造の弾力性を判断する指標である経常収支比率は、前年度に比べ、 6.1ポイント上昇して 69.6 パーセントになっております。この割合はここ数年間の上昇傾向を見ますと、将来に向かっての不安要素かと思われます。
 基金の積立て状況について、9ページをお開きください。
 将来の財源として蓄積された基金は、23億 9,001万 6,000円で前年度比 18.9 パーセントの減少となっております。なお、基金運用による財産収入は最低の金利継続により減少は避けられないところであります。以上一般会計歳入歳出決算審査委員会の総論でございます。
 次に、歳入歳出の各節でございます。細部につきましては後刻意見書にお目を通していただくことにいたしまして、主要な点を申し上げます。
 町税について13ページをお開きください。平成8年度の町税歳入決算額は、前年度に比べ 2,360万 4,000円の増収となりました。増収の主な理由は、個人町民税は前年度に引き続き特別減税が実施されたが、譲渡所得の増加により増収となりました。法人町民税は景気低迷による企業収益の減少により、減収となりました。固定資産税、都市計画税の増収等が全体の増収要因となっております。
 次に、未納整理について14ページをお開きください。収入未済額比較表に示すように、収入未済額は前年に比べ 2,912万 3,000円増加し、累積滞納額が1億 9,159万 4,000円に達しております。未収対策といたしましては、年間を通じて収納控除に努めるほか、もろもろの対応を講ぜられ、近隣の16市町村のなかでは高収納率を維持していることは評価いたしますが、租税負担の公平性確保する上、なお一層の努力を図られたい。
 次に、分担金および負担金について15ページをお開きください。収入未済額230万 5,000円は保育料の未納分で前年度に比べ121万 2,000円の減となっております。不能欠損についても100万円が欠損処分されておりますが、今後の対策として時効完成までに計画的継続的な収納措置が図られるよう希望いたします。
 次に、使用料および手数料について16ページをお開きください。収入未済額は39万円で住宅使用料と保育料であります。早期に整理されるよう望みます。

copyright(c) 1997  長泉町役場 議会事務局 e-mail:gikai@nagaizumi.org
Last Update 1999. 8. 1